軽井沢 | 定食 おらんち食堂 | #軽井沢移住者グルメ100選

2018年12月5日
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定食が食べたい時、軽井沢では、気軽に入れる店がなかなか見つからないな、と感じることがある。

これには理由があって、

軽井沢は観光地であり、長野県内では比較的、地価やテナント料が高い

慢性的な人手不足なので、こちらも長野県内では比較的、人件費が高い

夏と冬のギャップが大きく、需要が平準化できない(以前書いたオーバーツーリズムの記事を参照)

ことが背景にある。

まあ端的にいうと、ハイシーズンの夏の間に人件費や場所代を含めて稼ぐ必要があり、そのためには客単価をある程度上げないと、お店自体の経営が成り立たないのだ。

実際に軽井沢に住んで1年を見ていると、冬のシーズンの落ち込みはすごいなと実感することがある。

夏は人でいっぱいのハルニレテラスでさえこの様子。紅葉が終わった11月の平日の夜。人っ子一人いない。 

逆に、夏のピークシーズンは、コーヒー一杯を飲むことすらハードモード。席が空かない。

5月の大型連休中のツイート。13:30過ぎても10組待ちとか。。

そんな軽井沢の外食市場だが、2018年8月、神対応とも言うべき庶民価格の定食屋がオープン。 これ、定住民にとっては歓喜しかない。

ということで、今回の #軽井沢移住者グルメ100選 は、おらんち食堂 の紹介。

おらんち食堂

大事なことなので何度も言うけれど、おらんち食堂の何が画期的かというと、軽井沢で生活をする地元民をターゲットとしているお店だから、という一言に尽きる。

具体的な特徴を挙げると

・安定の通年営業

・定食は千円以下から

・団体客の宴会もこなせる

いやー、本当に大勝利だろこれ。

この3つを兼ね揃えたお店は、軽井沢中を探しても、かなり少ない。

ということで、地図はこちら。   

国道18号沿い、中軽井沢と追分宿の間にある、借宿の交差点。軽井沢駅方面から来ると、バイパスと本道が合流するあたりで、左側に見えるお店。

この黄色いサインが目印。

おらんち食堂の目印

道路から見える外観はこんな感じ。

 
 
 
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なお、空目して変な感じで読まないように。 心が綺麗な人なら全くその発想は出ないはず。

庶民的な安心感が漂う店内

おらんち食堂に入った瞬間の安心感をなんと表現すればよいだろうか。

まず入り口でこの看板である。

手書きのメニュー、「セルフサービス」の文字、手ぬぐいを頭に巻いた定員さんの写真。

この時点で、気取った感じがまったくなく、素晴らしい。軽井沢においては、悪気なくふらっと入ったお店で、メニューを見た途端、いわゆる観光地価格が並んでいて青ざめることがある。ただ、おらんち食堂においては、この看板を見た瞬間に、ここはぜったいボラれないと確信が持てるのである。

赤ちょうちん系の居酒屋のリニューアルとは思えない、小奇麗なテーブル席。いくつかは奥まっているので個室感がある。「予約席」の札が置かれていたので場所指定して予約しておくのも良さそう。

家族連れなら絶対ここがいい。ボックス席。ファミレスよりも安心感ある。

奥には団体向けと思われる座敷も。

宴会メニューちらっと見たが、安すぎないかこれ。。和民やさくら水産、鳥貴族なんかが青ざめるレベル。

唐揚げ定食が鉄板

続いてメニューの紹介。

一番始めにチェックすべきはこの定食メニュー。700円〜という価格設定は大戸屋もびっくりである。

からあげ定食 が一番人気とのことだが、からあげ一つ一つが相当でかい。マクドナルドやローソンで売っているチキンナゲットで換算したら、からあげひとつあたり3個分くらいの肉量がある。通常のものでもかなりのボリュームを感じるはずなので、ミニ唐揚げ定食で普通サイズと思っておいたほうがいい。

からあげの特徴としては、調味料がよく揉み込んだ下味しっかりのもも肉に、薄い衣をつけて、カラッと揚げた感じ。衣はハードな一方で、中はジューシー。そしてわかる人にはわかる、「レモン、ありますね」。

ミニ唐揚げ定食
からあげ定食、普通サイズ

ごはんは、大中小が選べてすべて同じ値段ということなので、お腹が空いていたので大盛りにしてみたがかなりの量があった。女性の手のひらをひろげたくらいの大きさのお茶碗があるだろうか。おにぎりにしたら4つくらい作れそう。

ちなみにお米は地元の八重原米コシヒカリ。普段は佐久の五郎兵衛米を食べているのであまり馴染みがなかったけれど、とても美味しいお米だった。大盛りが出てきたときは、その大きさのあまり、残しそうで不安だったけれど、ぺろりと食べてしまった。

長野県東御市八重原地区は全国でも有数のおいしいお米が取れる産地です。その理由は粘土土により良質なデンプンが育まれることと、寒暖の差が大きく、夏の夜温が下がるという気候のため、お米のうまみであるデンプンが失われずに充分に蓄積されるからです。

こうした恵まれた条件で育てられた八重原産コシヒカリは、自信をもってお勧めできるお米です。 

出典:信州御牧八重原農園のホームページ

定食の他にも、おつまみメニューもとても種類が豊富にある。

中途半端に英語が併記されているものと、併記されていないものがあるのも、荒削りで良い。

このあたりのメニューも、+300円で定食にできる。天ぷら定食、馬刺し定食、カキフライ定食、サケのカマ焼き定食、サンマの塩焼き定食。どれもおいしそう。

新規オープンではなく、実はリニューアル

実はこのお店、もともとは軽井沢駅前にあった「笹とり」のリニューアル店。唐揚げにだけでなく、焼き鳥なども出す、通年営業している赤ちょうちんの居酒屋。そりゃあ鶏肉が得意なわけだ。

「笹とり」は、当時から地元民に愛されるお店だった。

唐揚げ定食は、以前からの看板メニュー。移転後も変わらない味、という感想があるので、安心して注文できる。

笹とりの遺伝子を受け継ぐ、充実したアルコールメニュー

ああ、やっぱり笹とりだなあ、と思わせてくれるのは、お酒の品揃えがとても充実していること。これだけの品揃えが定食屋であるとかすごくないか?地元に根づいていた居酒屋だった経緯もあるし、しっかりした仕入れルートがあるということが伺える。

以下はアルコールメニューの写真。焼酎のラインナップには圧倒される。トマト焼酎「草笛」とかレタス焼酎「ちしゃ」とか、始めて見たぞ。。何だこの力の入れよう。。絶対定食屋じゃないだろう。。

ビールは地元のよなよなも置いてある。最近全国区で有名になったよね。Twitterのフォロワーもすごいし。今や日本でいちばん有名なクラフトビールなんじゃないか。

おすすめのお酒リスト。東御や佐久の地酒も楽しめる。

日本酒と焼酎だけでなく、ワインリストも充実。シャンパンから東御のヴィラデストのワインまであるとか、定食屋のレベルと思えない品揃え。

定食屋としても、居酒屋としても、シーンを選ばず、リーズナブルな値段で飲み食いできる。いやー、軽井沢町内でいったらここが最強なんじゃないだろうか。

こんな使い方がおすすめ

・客層は?:観光スポットのない借宿エリアなので、観光客は皆無。つまみを注文し、ビールを注文しているような地元の人間が多い印象。建設現場で働いている職人さんなどもよく見かける。笹とりの常連さんだったような人たちもちらほら。

・シチュエーション?:お昼はセルフサービスなのでサクッとランチ。夜であればファミレスのように利用したり、居酒屋としてまったり飲んだり。

・子連れフレンドリー?:夜は喫煙になるけれど、申し出ないと灰皿が出ないようだったし、そんなに喫煙人口はいない感じだった。ボックス席や角の席であればそんなに気にはならないはず。気になるならお店の人に言えば少し離れた席を用意してくれそうな雰囲気はあった。写真撮り忘れたけれど、いわゆるキッズチェア(以下のようなやつ)も置いていたので、ファミレスのように利用することもできるはず。

・からあげはテイクアウトも可能。繰り返して言うけれど、からあげひとつで、ローソンやマクドナルドのナゲット3個分くらいのボリュームです。

現場からは以上になります。

ということで、このブログ記事が、いつか誰かの役に立ちますように。

このブログについて:2015年に東京都から軽井沢に移住した櫻井泰斗さんのブログを再編集してお届けしています。

 

櫻井泰斗
2015年に東京都文京区から軽井沢町へ移住。移住当初から「#軽井沢から通勤するIT系会社員のブログ」を運営。Twitter上で、軽井沢の移住者や移住希望者をつなぐコミュニティをつくる。移住に関する情報交換や、移住者間のコミュニケーションを活発にした。2020年コロナ禍をきっかけに夫婦でYouTube活動を始める。軽井沢での暮らしや観光情報を発信している。
Youtubeアカウント:さくらい夫婦の 軽井沢チャンネル

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