薪ストーブでもファンヒーターでもない!ペレットストーブって?

2015年12月21日
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http://u0u0.net/pYdt
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ペレットストーブとは薪や灯油でなはく、「ペレット」と呼ばれる、木材を粉々にし圧縮した固形燃料を使用するストーブのこと。薪ストーブと同じく燃やす素材は100%木材。クリーンな排気が特徴でバイオマス燃料とも呼ばれています。
何より大きなメリットは、薪ストーブより安価に導入できること。見た目はほとんど同じですが後ほどご紹介するように、本体と給排気口、工事費を含めてもトータルで40万円ほど。FFファンヒーターや、石油ストーブに比べるとお値段は張りますが、薪ストーブに比べればかなりのお得。「せっかくの軽井沢だし、ファンヒーターじゃ雰囲気がモノ足りない。でも薪ストーブは高いし……」そんな時にマッチするのではないかと思います。

◆どんなタイプがある?

 ペレットストーブには大きく「FF式」と「煙突式」の2種類があります。

① FF式
・特徴:電気ファンを回し自動で給排気する
・導入コスト:本体20万円〜、工事費 10〜20万円
・ランニングコスト(1ヵ月): ペレット代:1万5千円(1日10時間、12帖)+電気代:約800円

② 煙突式
・特徴:構造はシンプル、電気を使わない、煙突の設置費がかかる
・導入コスト:本体20万円〜、工事費 約100万円
・ランニングコスト(1ヵ月):ペレット代:1万5千円(1日10時間、12帖) ※電気代は0円!

まずFF式から見ていきましょう。現在の主流はほとんどコレです。薪ストーブとは違い、ペレットストーブは基本的に大きな煙突を必要としません。FFファンヒーターと同じように壁に給排気口を開け、電気ファンによって外の空気を取り込むと同時に排気を行います。換気も必要ありません。
最初にご紹介したように、導入コストはトータルで40万円ほど。薪ストーブが100万円を超えてくることを考えると、かなりお得。着火に送風、温度調整まで電気を使うので操作も簡単です。ランニングコストのメインはペレットで、月に1万5千円ほど。デメリットがあるとすれば、電気系統の関係で薪ストーブより内部構造が複雑で、掃除やメンテナンスが高額になりやすいことでしょうか。
煙突式は、仕組みは薪ストーブとほぼ同じ。電気系統がない分構造はシンプル、停電時にも使えるというメリットはありますが、煙突の設置はかなり高額に。「以前薪ストーブを使っていて、ペレット式に変えたい」とったケース以外、あまり見かけません。初めての導入ならまずはFF式がいいかなと思います。

◆「全木ペレット」と「ホワイトペレット」

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このペレット、素材は「全木ペレット」と呼ばれる通常タイプと、樹皮を除き芯だけを使った「ホワイトペレット」の2種類。先ほどの1万5千円は全木ペレット使用時のコスト。値段は10kg 500円ほど。1時間で約1kgを消費。冬場、1日10時間使うとして30日で1万5千円という計算です。
ホワイトペレットなら10kgで約600円とやや割高ですが、ほとんど灰を出さないため掃除の手間がかかりません。排気もよりクリーン。ペレットはホームセンターやネット販売、もしくは自治体の組合と契約して仕入れることができます。樹皮だけを用いた「バークペレット」というものもありますが、灰を多く出すためか今はあまり使われていません。
ちなみにここだけの話ですが、長野県産の全木ペレットは市販のホワイトペレットより性能が高いとのこと。他の県からもわざわざ買いに来る人もいるほど。軽井沢は恵まれていますね。
薪ストーブに負けない雰囲気を持つペレットストーブ。トータル40万円なら少し手が届きそうな気もしてきました。ファンヒーターは趣がないけど、かといって薪ストーブは高価。そう思っている方にぴったりの選択肢なのではないでしょうか。
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