雲場池はコイツの足跡!? 伝説の大男「デーランボー」

2015年10月27日
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大男デーランボー
出典:軽井沢町役場

軽井沢の有名な名所のひとつ「雲場池」。スワンレイクとも呼ばれ、1周3.2kmもある湖のような立派な池で、周辺をぐるっと囲む遊歩道には覆いかぶさるように生い茂る木々。夏や紅葉シーズンにはたくさんの観光客で賑わうスポットです。
その昔「御膳水」という、ホテル鹿島の森の敷地内を流れる小川をせき止めて作られたのが正式な誕生由来ですが、調べていたらもう一つ、大男「デーランボー」の足跡ではないかというなんとも面白い伝説を発見……僕としてはこっちが気になってしょうがなくなったので調べてみました。
 

大男「デーランボー」って?

軽井沢にはその昔、大男デーランボーというとてつもなくデカい男がいたそうな。どれくらいかというと、頭は雲を突き抜け、ひとまたぎで浅間山を超えてしまうほど。ご飯は野生のイノシシを手づかみで食べていたそう。
「本当にそんな巨人が存在していたかどうか?」というのはいったん置いておきましょう。
軽井沢町内のいろんな場所に伝説が残されているのもこの話の面白いところ。アウトレットやプリンススキー場の裏に広がる矢ヶ崎山。その頂上付近には、カマドのような岩があり、ここでイノシシを料理していたと言われています。
浅間山も実はデーランボーによるものらしい。どこかに山を作ろうと天秤棒で砂を担いでいたら、滑り落ちてしまってできたそう。ちなみに、ずっと南にある蓼科山はもう片方の砂が落ちてでできたもの。この2つ、距離は70kmほど離れているので、いかにデカかったかがうかがえますね。そしてそのとき、つい足をついてしまった場所が雲場池と言われています。
もしかして、と思って調べてみると蓼科山の近くには双子池があり、こちらもデーランボーの足跡ではないかという伝説が残されていました。
こうやっていろんな点を揃えていくと、本当に存在していた気もしてきました。ちなみに浅間山のとなり、”テーブルマウンテン”の相性で親しまれる離山はコイツの椅子だったそう。
 
名前の由来は2つ。一つは日本各地で伝承として語り継がれる巨人「でいたらぼっち」がなまったという説と、「べらぼうに大きい男」ということで「ベエランボー」……「デーランボー」と変化したという説。2番目はちょっとムリがあるかもしれませんが(笑)とにかくユーモアがあって面白いですよね。軽井沢のスポットには他にもいろんな伝説があります。それはまた次の機会にということで!