碓氷峠を登った「アプト式」って何?

2015年11月26日
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アプト式
http://ktymtskz.my.coocan.jp/usui/el.htm

群馬県と軽井沢の間にそびえる「碓氷峠」。軽井沢ICで降りればここを通る必要はありませんが、一つ手前の松井田妙義ICで降りたり、下道を使うとなると、碓氷峠の急坂を登らなくてはなりません。江戸時代に使われていた中山道でも難所中の難所でした。
軽井沢に新幹線が通る以前、ここは信越本線という鉄道が走っていたのですが、この坂を越えるべく日本で唯一、「アプト式」というレールシステムが導入されていたらしいんです。
アプト式とは、「ラックホイール」と呼ばれる歯車型の車輪と「ラックレール」というこれまた歯車型のレールを噛み合わせることで1歩ずつ坂を登っていく仕組み。
http://blogs.yahoo.co.jp/ueda9162/67305615.html
http://blogs.yahoo.co.jp/ueda9162/67305615.html

急勾配の線路を登る際に滑り落ちないよう、スイスのカール・ローマン・アプト氏によって開発されたシステムなんです。
通常の2本のレールに加え真ん中にラックレールが敷いてあります。当時、難所といえば箱根か碓氷峠かと言われていたほどですが、専用車を最後尾と中央に一台ずつ連結して押し上げていたみたいですね。
ちなみに時速はたったの9.6km/hほど。人が走るスピードとほとんど変わらないです。碓氷峠を通る「横川〜軽井沢」間という短い距離を80分かかっていたそうです。現在は、ほぼ直線距離を結ぶバスが走っていますがそれでも40分ほど。
http://sanpo02.lolipop.jp/sanpo/2012/kanto/sanpo0559.html
http://sanpo02.lolipop.jp/sanpo/2012/kanto/sanpo0559.html

1968年の新幹線の開通でこのアプト式の鉄道は廃止になりました。今は遊歩道に変わり当時の歴史を感じる観光目所となっています。レンガのアーチ型の橋が目印ですよ。