効果は確実!軽井沢で暖房を設置するならぜひシーリングファンも
軽井沢の冬は寒い。ファンヒーターや薪ストーブは手放せない必需品で、12月〜2月の一番寒い時期になると、朝起きたら夜寝るまで、暖房は1日フル稼動という家も多いです。
でもここで悩ましい問題がひとつ。特に別荘に多いのですが、リビングが吹き抜けのデザインだと、暖房をつけても温かい空気はどんどん上に溜まってしまい、下がなかなか温まってくれません。そんなときはシーリングファンを設置するのがおすすめです。
◆シーリングファンって?
シーリングファンとは天井に溜まった空気を撹拌(かくはん)して部屋全体に行き渡らせてくれるもの。温かい空気は冷たい空気よりも軽いためどんどん上に上がってしまう性質がありますが、ファンが回転することで空気を下に流してくれるんですね。
「どれくらい効果があるの?」ということですが、通常、5mほどの吹き抜け天井高だと、上と下の温度差は2〜3℃になるようなのですが、実質それがゼロになります。実際にシーリングファンが設置されている室内に入ると、すぐに効果を感じることができます!これには本当に驚きました。
電気代は、1日10時間『強』で回しても月に150円程度とかなり安め。ほとんど気にならないので、今の暖房の効果で悩んでいるなら付けておいてまず損はないでしょう。
◆費用はいくらかかる?
・価格:5万円前後(サイズ:直径約2m)
・取り付け:5万円〜
・電気代:月150円(※1日10時間使用)
ファンの値段はサイズによってさまざまで、一番小さいものは1万円を切りますが、12帖用なら一番大きなクラスが必要。直径2mほどのサイズでこの値段になります。小さくても効果がないわけではありませんが、やはりパワーが弱いです。無理に『強』にしても、今度は動作音が気になってしまいます。大きなものであれば回るスピードもゆったりでパワーも十分。音もほぼなし。ファンの大きさと電気代はほとんど関係ないので、部屋のサイズに合わせてなるべく大きなものを選ぶのがコツです。
形状は3枚羽から6枚羽までいくつかありますが、実際の効果はモーターの性能に左右される部分が多いです。なのでここは好みで選んで大丈夫です。
次に工事費ですが、5万円というのはあくまで目安。足場代を含め一番スムーズにいった場合です。実際は天井の高さや形状、配線の仕組みによってかなり変動します。
通常は天井にある電気のソケットを一つ外し、代わりにはめ替えるだけですが、屋根の形が三角や、片流れタイプなどで天井が水平でない場合はソケットがついてないことが多い。そうなると、天井に穴を開けてロッドで吊るしたり、配線を引っ張ってくる作業があったりで、実際は別途で費用のかかるパターンの方が多いです。
設置費用をまとめると、12帖のリビング、天井の吹き抜けの高さが5mならファンが約5万円。工事費が5万円ほど。トータルでおよそ10万円の値段です。
最後に「電気代が浮くか」と言われると……それほどはっきりとした差は出ないそうです。
それでも、ストーブの灯油の持ちが少し良くなったり、低い温度設定でも温かさを実感できたりと、小さな効果は確実にありそう。天井のタイプとの相談になりますが、つけて損はないというのが結論です。温かさは実感できますし、インテリアとしてもおすすめですよ。