同僚と軽井沢でチームミーティング(オフサイト)をしてみた話

2016年7月8日
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夏の軽井沢は非常に働きやすい。 これは2015年の東京と軽井沢の日別最高気温。 軽井沢では30℃以上となった日はわずか13日。35℃を超えた猛暑日はゼロ。 東京は30℃以上の猛暑日が39日、35℃を超える日も11日。 ただしこの東京の観測記録、暑さを測る上ではちょっと基準が甘い。というのは、この観測所というのがある場所は、北の丸公園の芝生の上なのだ。 参照元:東京(北の丸公園)における気象観測施設の完成について こんな感じだよ。反則じゃないの。半径100メートル以内にクーラーの室外機が1台も無いだろこれ。 ということで、だいたいオフィスビルが密集している地域の実質温度は、この観測値より3−5度は高いと思っていい。観測上の夏日は、オフィス街では真夏日。観測上の真夏日は、オフィス街では40度を超えていると考えてもいい。東京の7−9月の暑さは殺人的だ。 ということで、夏の間は東京よりも軽井沢で仕事したらいいんじゃないの、と思う日々なのである。 そんな話を同僚や友人にしたところ、俺も私も軽井沢で仕事したい、という声が多数。だったらみんなで軽井沢で仕事をしてみたらいいのでは?と思い、オフサイトミーティングを企画してみた。ということで、今回はその一部始終について書いてみようと思う。

オフサイト(移動オフィス)ミーティングとは

あまり日本の会社にはそういう文化がないかもしれないが、欧米の企業には「オフサイトミーティング」という文化がある。オフサイト、というのは、直訳すると「場所を離れる」、という意味。まあ要するに、普段のオフィスを離れて仕事をしてみましょうね、みたいな感じかと思う。 kotobank.jp このあたりの説明がわかりやすいかも。 日本語にするとなんだろうな。小学校とか中学校で、「移動教室」みたいなイベントがあると思うが、それをならって「移動オフィス」みたいなものか。ざっくりいうなら、「同僚のみんなとちょっと普段とは違う場所に行って、なんか仕事に役立つような面白いことやろうぜ!」みたいな感じ。

軽井沢という立地なら、東京から日帰りでも十分満喫できる

ということで、この日の予定はこんな感じ。
7:52 東京駅発 はくたか553号 乗車(東京からくるメンバー) 8:59 軽井沢駅着 9:30 ミーティング タウナー不動産  12:30 ランチ かぎもとや 中軽井沢店 13:30 チームビルディングアクティビティ軽井沢タリアセン(塩沢湖) 16:30 解散、自由行動
新幹線通勤している自分が改めて言うことでもないかもしれないが、軽井沢って東京から近いんだよな。東京駅を7:52に出られれば、軽井沢で9時半からミーティングができてしまう。ちょっとだけ早起きは必要だけれど、これって普通の始業時間とさほどかわらないんじゃないか・・

軽井沢らしい場所を借りて、午前中にミーティングを終わらせる

再掲になるが、8:59 軽井沢駅着。このくらい早いの時間に軽井沢に着くのであれば、さっさと遊びたいので 朝の集中できる時間にミーティングを設定し、話すべき内容や決めるべき内容は午前中で勝負しよう、という作戦で1日をスタートさせた。 場所として利用させてもらったのは、土地探しでもお世話になっている、タウナー不動産。 タウナー不動産さんの本業は、名前の通り不動産仲介なのだが、実はこのオフィスの2階、知る人ぞ知る、広いフリースペースがあるのだ。今回はこちらのスペースをお借りしてミーティングをさせてもらった。(現在このスペースは閉鎖された。その代わり、移住体験ができる貸別荘「HAFUMO軽井沢」にてワーケーションができる。) 中はブランコなどやハンモックがあり非常にリラックス出来る環境。まさに軽井沢、といったオフィス。いやーむしろ毎日ここで働きたい。 今回は直前で来れなくなってしまった人がいて、4人で贅沢に使わせてもらったのだけれど、10-15人程度は収容できるのではないだろうか。いい空間。 軽井沢というと、山の中なのでネット環境が心配になるけれど、きちんとゲスト用Wifiが常備されていた。IT企業の社員としては、長くオフライン環境にいると身体に震えが出るレベルなのでありがたい。これで快適に安心して仕事ができる。 仕事の話をすると。ミーティングで話した内容は、下半期のチーム戦略について。いろいろと現状を分析し、これからの6ヶ月で何をやっていくべきか、合意形成をした。これはやっていて思ったことだが、このように普段と違う環境でミーティングをすると、「あの時あの場所で決めたことは、あれとあれとあれ」みたいな記憶が残りやすい気がした。 会社内の会議室だと、同じ部屋でいろいろな議論をしているから、場所と会議内容が結びつくことなんて殆ど無いと思う。ただ、こういった非日常の環境だと、その2つがうまくリンクして、記憶に残りやすいような。東京のオフィスに戻ってからも、この日決めたことをきちんと実行しよう、という気になった。 参加してもらった同僚にも感想を聞いたのだけれど、
「緑が多くリラックス出来たので、クリエイティブな感じで仕事ができた」 「ブランコやハンモックなど、雰囲気がある感じがよかった」 「清潔感があった」 「バルコニーに開放感があった」
みたいなコメントをもらったので、とても良かったのではないかと。

お昼ごはんの時間を贅沢に使う

午前中に早々とミーティングを終わらせた後は、ランチタイム。軽井沢のランチスポットは街の中や森の中に点在しているので、必然的にタクシーで移動することになる。 ちなみに田舎なので当然だが、流れのタクシーは呼ばないとこない。軽井沢でメジャーどころのタクシー会社さんはこちら。平日ならすぐ来てくれると思う。 軽井沢観光タクシー(有限会社 軽井沢観光)0267-45-5408 松葉タクシー(有) 軽井沢 0267-42-2181 で、ランチをどこにするか、という話。 個人的におすすめなのをいくつか。まずは六本辻ラウンドアバウト にあるピレネー。ここは暖炉料理なので、建物内に大きな暖炉があり、そこで肉を炙り焼きにする。都心にはまずない料理だ。メインのボリューム感はさておき、前菜についても、ランチはビュッフェ形式、ディナーでもどの程度のボリュームか自分で決められるので、いつもおなかいっぱいになる。2-3回利用させてもらっているけれど、いつも満足度は高い。 あるいは、もっと雰囲気を味わいたいのであれば、万平ホテルに行ってもいいかもしれない。1894年開業の由緒あるホテルなので、ちょっとした観光にもなるかも。 実は、ここをランチとしておすすめする理由は、観光名所ということ以外にもう一つある。それは、ここは休日だとたいへん混んでいて、ゆっくり食事ができる雰囲気ではない、ということ。もちろんあらかじめ予約しておいて食事を楽しむ、という方法はあるが、駐車場はすごく混むし、そもそもホテルに行くまでの道もお昼時はすごい渋滞だし、食事以外にも観光客がたくさん来る場所なので、ホテルそのものがとても慌ただしい雰囲気なのだ。 一方で平日の万平ホテルは、ゆったりしていてとても良い雰囲気。そこでゆっくりランチを食べられれば、それだけで軽井沢に来た価値があるというもの。 ただ、お高いんでしょう? はい、そこそこ値段はします。そして予算の制限もあるでしょう、というご意見もあるでしょう。それは私も同じでした。ということで今回、ランチで使ったのはかぎもとや。ざるそば850円から。天ざるで1400円。これなら十分予算内でしょう。 ここは地元ではそこそこ有名なお蕎麦屋さん。ベタだけれど、そばを食べると、信州来た感がでるしね。 もちろん手打ちそばです。 こういう昭和感あるおそばやさん、なかなか東京にはないんじゃない?ということでここにしました。なんだか懐かしい雰囲気。これはこれで信州らしくてありかも。

午後はチームビルディングのためのアクティビティ

ランチを食べた後は、予定では軽井沢タリアセン(塩沢湖)でチームビルディングをすることになっていた。 入園料は800円。
その他にアクティビティをしたければ施設利用料として、 ボート: 手漕ぎ700円〜ペダル4人乗り2000円 ファミリーゴルフ: 18ホール1000円 スプラッシュバルーン: 5分600円 ゴーカート: 1周1人乗り300円 アーチェリー: 10本400円、その後の矢の追加は10本で200円 テニス: 30分1000円〜、貸ラケット1本300円 サイクルモノレール: 1人1周300円 参考:ご利用案内 / 軽井沢観光は軽井沢タリアセンへ
といったアトラクションがある。 本来、理想的には、
こんな感じの充実した午後になる予定だったのだが、ただし、ここでまさかの雨。。 軽井沢でアウトドアアクティビティをする時の注意。それは、雨に降られるとどうしようもないということ。 ということで、予定を変更して星野温泉トンボの湯に直行。 星野温泉 トンボの湯|星野エリア 昼間から同僚と風呂に入るという非日常の感覚。本来ならばチームビルディングが目的なので、チームでパターゴルフしたり、アーチェリーで得点機沿ったり、そんな展開を考えてはいたのだが、まあこれはこれでありかも。 星野エリアまでは、中軽井沢駅のかぎもとやから歩いて向かったのだが、ちょっと外れると自然がいっぱいの道になり、これはこれで非日常感が満載でいい感じ。 まだ時間が早いこともあり、空いていてゆっくり入れました。 温泉を出たあとは、併設のハングリースポットでお茶をして、天気が良くなかったこともあり、午後4時すぎに早々に解散。まだまだ明るい時間帯なので、同僚は駅前で軽くショッピングして帰ったようだった。 自分は家が近いので、午後5時からの全社ミーティングにリモート参加して1日が終わった。普通に仕事しているな俺・・・

オフサイト環境として軽井沢は遠くない

今回は午後4時過ぎの解散だったので全く問題なかったのだが、午後5-6時くらいまで予定を入れるのであれば、帰りの時間は意識しておいたほうがいいかもしれない。 ただ、新幹線に乗ってしまえば、東京にはすぐに戻れる感覚でいていいと思う。例えば17:40のあさま626号に乗ると、7時前(18:52)には東京に戻れる。他の時間帯も同じくらいの時間で運行されているので、うまく新幹線を掴めれば、1時間15分前後で東京駅、と言った感じだ。 終電で帰ったとしても22:18発の23:24東京駅着。めいっぱい遊んでも、全然問題なさそう(まあ条例により、軽井沢ではすべての店が23時には閉まるので、めいっぱい夜遊びできるような場所はないのだが・・)。

軽井沢でオフサイトミーティングをするメリットのまとめ

ということで、今回の企画をしてみてわかった、軽井沢でオフサイトミーティングをする良い点をまとめてみた。 ・都心からのアクセスが良い。朝は早い時間から仕事が始められるし、夕方5-6時ごろを解散のタイミングにしたとしても、7-8時間の十分な滞在時間が確保できる。 ・東京から離れた非日常の環境の中、心身ともにリラックスして仕事ができる。ミーティングをしても、クリエイティブな発想から、普段では出てこないアイデアが出てくるかも。また、オフィスでの会議と異なり、ミーティングの記憶がオフサイトの場所と連動するので、そこで決まったことをはっきりと覚えていられる。 ・ゆったりとした時間が流れる軽井沢。そこで、同じメンバーと半日〜1日を共にするので、30分や1時間のミーティングでは話すことができないような深いところまで話ができる。 ・ランチの選択肢が豊富にある。東京では食べられない、信州ならではの料理や味覚が味わえる。また、平日の軽井沢であれば比較的人も少ないので、普段では予約しづらいようなレストランも、ゆっくりと楽しむことができる。 ・アウトドア・温泉・ショッピングなど、アクティビティが充実している。ビジネス以外にも観光やレジャー要素を少しだけでも入れると、よいチームビルディングになるし、いいリフレッシュにもなる。 ベストシーズンの夏の軽井沢。東京の職場に通勤をするのではなく、たまには同僚をこちらに呼んでみるのもありかも。特に夏は暑いので、オフサイトミーティングを避暑地でやってみるのはいいリフレッシュにもなるはず。その候補地のひとつとして、軽井沢を考えてみるのも悪くはないのでは。 ということで、このブログ記事が、いつか誰かの役に立ちますように。

このブログについて:2015年に東京都から軽井沢に移住した櫻井泰斗さんのブログを再編集してお届けしています。

櫻井泰斗
2015年に東京都文京区から軽井沢町へ移住。移住当初から「#軽井沢から通勤するIT系会社員のブログ」を運営。Twitter上で、軽井沢の移住者や移住希望者をつなぐコミュニティをつくる。移住に関する情報交換や、移住者間のコミュニケーションを活発にした。2020年コロナ禍をきっかけに夫婦でYouTube活動を始める。軽井沢での暮らしや観光情報を発信している。
Youtubeアカウント:さくらい夫婦の 軽井沢チャンネル

タウナー不動産では、軽井沢エリアへの移住を検討されている方向けに、移住体験ができる貸別荘「HAFUMO軽井沢」をご用意しています。また、住まいに関するご相談も常時承っております。お気軽にお問い合わせください。