新幹線通勤者が、軽井沢駅までの道で出会う動物たち

2016年5月9日
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軽井沢は自然豊かな町。野生動物が頻繁に出没する。

ちなみにこちらはある日の昼下がり、うちの庭まで来た野生のタヌキ。

キャンプなどに行った時に、林道でいろいろな動物を見かけると、きゃーかわいい!とか、うおー今の見た?なんて盛り上がることがあると思うけれども、実際に軽井沢に住むと、こういった動物を見かけることが日常になる。むしろ、動物と仲良く暮らすのが生活の一部、といった感覚だ。

ということで今回のブログエントリでは、軽井沢に住んでみて、近所で見かけた動物たちをまとめてみた。どれも通勤時や家の周りで遭遇したもので、これが軽井沢の日常なのだ。ということで、動物たちとの暮らしぶりについて紹介していく。

野鳥さん

軽井沢で見られる鳥の種類は多岐にわたる。とても全部は紹介できないので、いくつか代表的なものを紹介。まずはキジ。

ちなみにこのキジ、初めて見たときは「うお、すげえ、キジだ!」という驚きがあるのだけれど、求愛のシーズンになると結構うるさいので「ああ鳴いてる・・またキジか・・」となる。ケンケン叫ぶので、かなり響く。

他にも多くの種類の野鳥がいるので、バードフィーダー(エサ台)なんかを設置するといろいろな鳥が見られる。この動画に出て来るのはヒヨドリかな。けっこうじっくり観察できる。

軽井沢でなぜこんなにも多くの種類の鳥が見られるのか。それは留鳥(定住して1年中見られるもの)、漂鳥(夏は軽井沢にいるけれど、冬は平地に戻ってしまう)、それに渡り鳥(冬に軽井沢に来る鳥、候鳥とも言う)といったように、四季によって様々な鳥が行き交う場所になっていることが理由の一つ。本当にいろいろな鳥が見られて、写真には収められなかったが、例えば真冬にツルを目撃したりもした。豊かな自然と、四季の寒暖差があるからこそ、こういったたくさんの鳥達が訪れる場所になっているのだろう。

ちなみにこちらの動画はある春の日の朝の通勤路。さわやかなよく晴れた朝に鳥の声を聞きながら出社するのは、とても気持ちがいいよ。

こんな感じで、家や通勤路でも十分いろいろな鳥に会えるけれど、もっと本格的にバードウォッチングをしたければ、日本で初めて国設の野鳥の森として指定されたことでも有名な軽井沢野鳥の森に行ってみるといいかも。

ただしこの森にはクマが出ることもあるので注意。クマよけの鈴をピッキオビジターセンターで貸してもらうと安心かもね。  

虫さん

鳥の次に来るのは虫かな。

カメムシとかカミキリムシならまだいいのだけれど、軽井沢ならではのトラブルとして、家屋にハチが巣を作ってしまうことがある。

これはアシナガバチの一種で、刺されてもまあ命に害はないのだが、それでも巣が大きくなるとかなりの数のハチが家の周りを飛び回ることになるので危険。ある程度、家から離れたところであれば、他の虫を食べてくれることもあり放置しておいてもいいらしいのだが、この時は物置の軒下に作られてしまった。

ちなみにこの数日後にうっかり物を取りそうと物置の中でガタガタやっていたところ、威嚇されていると思わせてしまったのか見事に刺されてしまい、森のなかで過ごす厳しさを教えてもらいました。ということでハチの巣を見つけたら、早く駆除すべし。駆除に使うやつはこのあたりがいいかも。巣作りの初期段階ならスプレーだけで落とせるし。 

ハクビシンさん

軽井沢の夜道は暗い。

そしてある日の帰宅路、暗闇の中から謎の鳴き声が。

林道を歩き続けると、一本の白い鼻筋が浮き上がってきた。動物の名前はハクビシン(白鼻芯)。漢字からも分かる通り、白い鼻筋が通った小動物。さすがにそのシーンは動画に収められなかったのだけれど、このあたりのツイートが、その時のイメージとして参考になるかも。

まれに都会でも見られるらしく、かわいい、という声があるのだが、街頭の光すらない林道でこいつと遭遇するとかなり怖い。

至近距離でこの鳴き声で吠えられた時には、かなり獰猛でびっくりした・・実際に遭遇した時も、たしかに小ぶりで可愛いといえば可愛いのだが、近くまで寄ってきたと思ったら凶暴に吠えられ、威嚇された。大小にかかわらず、野生の動物には何されるかわからないから、気をつけたほうがいい。

ちなみにこのハクビシン、家屋内、とくに屋根裏に侵入することもあり、その場合は糞尿やノミ・ダニの被害が出ることもあるとのこと。あの遭遇以来、見かけていないけれど、またいつ遭遇するともわからないからな・・

タヌキさん

最後に、冒頭でも紹介したタヌキさん。

お腹がすいていたのか、バードフィーダーにあった鳥の餌を平らげてしまった。そしてその後、うちの庭に居着いてしまうことに。ちょっと図々しすぎるだろ・・

このあたりの害獣駆除サイトによると、

タヌキには、同じ場所で繰り返し糞をする「ため糞(ふん)」という習性があります。1頭のタヌキの行動範囲の中には、約10か所のため糞場があり、1晩の餌場巡回で、そのうちの2、3ヶ所を使います。ため糞場には、大きいところになると、直径50cm、高さ20cmくらいもの糞が積もっています。ため糞場は、その臭いによって、個体、あるいは家族間のなわばりの識別や情報交換の役割があると考えられています。食性は、昆虫類や果物を中心に小動物、鳥類や卵、魚など何でも食べる雑食性で、都市部では残飯を食べます。また、人家近くでは生ゴミを漁ったりすることもあります。

木登りが得意なことから屋根から出入りをし、天井裏で出産・繁殖することになります。この場合、糞尿による被害が特に深刻であり、タヌキは、毎回決まった場所で排泄を繰り返すことから、最悪のケースでは天井が腐ることもあります。当然、悪臭も耐え難いほどのものです。また、狂犬病や疥癬(かいせん)病などの、さまざまな病原菌を媒介することや、ダニやノミを家屋内に大量発生させる原因にもなります。 

と、けっこうまずいケースもあるようでガクブルですよ。翌朝、家の周りを再度見たところいなくなっていたのでほっとしたものの、しばらくは鳥の餌を自粛。野鳥のみんな、ごめんね。

軽井沢に住むということは、自然と共存する生活をするということ。野生の動物、鳥たち、虫たちの習性を学ぶことも必要なのかもしれない。

ということで、このブログ記事が、いつか誰かの役に立ちますように。

 

このブログについて:2015年に東京都から軽井沢に移住した櫻井泰斗さんのブログを再編集してお届けしています。

新幹線通勤しようと思った背景はこちらの記事に書いています。

櫻井泰斗
2015年に東京都文京区から軽井沢町へ移住。移住当初から「#軽井沢から通勤するIT系会社員のブログ」を運営。Twitter上で、軽井沢の移住者や移住希望者をつなぐコミュニティをつくる。移住に関する情報交換や、移住者間のコミュニケーションを活発にした。2020年コロナ禍をきっかけに夫婦でYouTube活動を始める。軽井沢での暮らしや観光情報を発信している。
Youtubeアカウント:さくらい夫婦の 軽井沢チャンネル

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