将来の定住も視野に。1年を通して使える別荘の選び方

2017年3月22日
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軽井沢の別荘といえば、夏の避暑に訪れる場所。それでも「軽井沢に惹かれてそのまま定住したくなった」「将来の移住も見越して別荘を選びたい」という方も多いです。1年を通して暮らす場合、夏だけでなく他の季節のことも考えて選ぶ必要があります。
一番のポイントは「冬」。断熱性能の高さと雪が降ってもアクセスできること。そして市街地まで近いといったライフラインの面。これらを押さえておけば大丈夫です。秋の紅葉に冬の銀世界に星空。軽井沢は四季折々の表情があります。通年で使える別荘ならそんな夏以外の魅力も体験できます。

1. 冬はときに−15℃にも。寒さに耐えられる設計かどうか

旧軽井沢中古物件
まず軽井沢の冬はかなり寒いということを知っておきましょう。軽井沢は標高1000mの高原地帯。11月には最低気温がマイナスになる日もちらほら。一番寒い12〜2月は夜や朝方には最低気温−15℃なんて日もあるほどです。別荘がこの寒さ耐えられる設計かどうかまずチェックしましょう。
軽井沢や寒冷地での実績のある建築会社であれば冬のことも熟知しているので、基本的に冬も越せる高気密・高断熱の別荘を設計してくれます。
ただ中には、夏の使用だけを想定したものや、かなり築年数の経った安い中古物件など、断熱を考慮していない別荘もあります。窓は二重ガラスではなく一枚だったり、壁に断熱材が入っていなかったり。こういった別荘にリフォームで壁、天井、床をぐるっと断熱材で覆うだけでも数百万円はかかります。
もう一つ。水道管が凍って破裂しないよう凍結防止帯を巻いたり、トイレや洗面、浴室などの水回りが冷え込まないように、家全体を暖める暖房や水回りをポイントで暖められる暖房を設置する必要があります。そう、冬の軽井沢の寒さは水道管も破裂させることがあるんです。
冬使わない別荘は通常「水抜き」をします。これは水道管が破裂しないよう事前に水を抜いておく作業で寒冷地では一般的。ただ、冬も使うとなると水抜きができないので暖房で温度を保つ必要がある、ということです。
追加のコストや手間であれこれ悩むなら、初めから最新設備の整った新築別荘を選ぶのも手です。値段が高いと思われがちですが、実は2000万円台から建てられたり実は中古と相場はそれほど変わりません。加えてFFファンヒーターや床暖房、そして別荘ならではの薪ストーブなど、暖房設備が整っていれば冬も万全でしょう。

2. 積雪や凍結でもアクセスできる立地かどうか

中軽井沢土地物件
立地面もポイントです。軽井沢の積雪は多くて30〜40cm程度ですが、寒さゆえ一度降るとなかなか解けず路面も凍結しやすいです。急な坂を登った先の傾斜地だと車のアクセスができなくなることも。もちろん夏だけの利用と割り切るなら気にしなくても大丈夫ですが、通年で使うなら平坦地がベターでしょう。
また軽井沢には公道と私道があり、除雪車の入ることの多い公道に対して、私道は自分で雪かきをする必要がある場合も。管理別荘地であれば管理費の中に除雪費用が含まれることがほとんど。
ただ管理別荘地ではない私道でも、ある程度車通りがあれば、通った跡の轍(わだち)ができ、雪も踏み固められるため除雪の必要がない場所もあります。これは見逃せないメリットなので、購入する前に実際に現地に足を運んで雪の降った路面をチェックしてみてください。

3. 街中までのアクセスの良さ。ライフラインは整っているか

軽井沢 雪
「軽井沢らしい自然の中に別荘を」ということであっても、街中までのアクセスは良いに越したことはないでしょう。スーパーが近ければ食材の買い出しもスムーズですし、子育てを考えて学校や保育園の近くを選ぶ方もいます。こういう立地は将来定住するときにも便利です。
もう一つの理由は「何かあったときのために」。2014年の2月に100cm近い積雪を記録したことがありました。除雪車の対応も遅れ自衛隊も出動しての事態。山奥の別荘に来ていた方は車で身動きが取れず、ボランティアの方々が協力し合って雪かきや食料の配達を行いなんとか乗り切った、という出来事がありました。それ以降ここまでの大雪はありませんが、万が一ということもあり得ます。
一番ライフラインが整っているのは中軽井沢エリア。駅を中心に役場に病院、スーパーやホームセンター、ドラッグストアが集まっています。JR軽井沢駅の周辺もライフラインは整っています。こう言ったエリアの周辺であれば万が一のときも安心です。

4. 東側エリアは湿気が強い。快適性重視なら西側エリアを

軽井沢 湿気
続いては夏の別荘選びのコツをご紹介します。まずは湿気。軽井沢の別荘地を歩くと美しい苔庭が広がっているのを目にすることも多いでしょう。あれは強い湿気のたまもの。特に高級別荘地である旧軽井沢をはじめ、東側エリアは注意が必要です。すぐ東隣には碓氷峠があり、立ち上った上昇気流が上空で急激に冷やされ、ちょうど霧となって降り注いでくるからです。
霧がなくとも常に湿気があり、洗濯物が乾かなかったり、なんとなくジメジメしていたり。苔庭や幻想的な朝霧は確かに「これぞ軽井沢」という趣がありますが、過ごしにくい部分はどうしてもあります。
そこで、西側に目を向けてみてもいいかもしれません。追分方面まで行くと湿気もほぼなくなりカラッとしていて過ごしやすいです。しかも別荘地らしい木々の生い茂る環境もしっかり保たれている。おまけに相場も手頃でこれといった弱点がありません。旧軽井沢、南ヶ丘といったブランドにこだわらなければかなり合理的な選択肢です。
1年を通して使える別荘地の物件はこちら

中軽井沢エリアの物件 / 追分エリアの物件 / 御代田エリアの物件

5. 観光地周辺の渋滞を避けスムーズにアクセスできるか

佐久インター
軽井沢の7〜8月の観光客数は約380万人。もともと人口2万人ほどの小さな町に夏はこれだけの人が集まります。道は当然渋滞。特にアウトレット周辺と旧軽井沢銀座、スーパー「ツルヤ」周辺に千ヶ滝エリアの星野リゾートへ行く道は集中的に混み、30分で1kmも進まないなんてこともあるほど。ここ周辺を通るとなると別荘にたどり着くだけで一苦労です。
ただ実際には裏道がたくさんあるので、何度か訪れて道を覚えればそこまで大きな問題ではありませんが、渋滞するポイントは事前に把握して、別荘で過ごす貴重な時間をストレスなく楽しみたいものです。
実はここでも追分方面が力を発揮します。上の写真は渋滞迂回ルート。観光スポットの多くは東側エリアに集まるためこちらは渋滞も少なめ。それに加え、軽井沢ICからの道が混んでいる場合、一つ先の佐久ICからで降りて、佐久市や御代田町を経由して西からぐるっと回り込むようにアクセスすることもできるんです。
軽井沢によく来る方たちの間でこれは定番ルート。西側エリアの追分ならそのメリットを一番受けやすいです。こちらで他の渋滞回避ルートもご紹介していますのでぜひご参考ください。

まとめ

まずは、冬は越せる断熱性能と雪の際のアクセス面が大きなポイントです。加えて夏でも快適に過ごすための方法もご紹介しました。外観や内装といった第一印象はあくまで別荘選びの第一歩。そこから自分のライフスタイルを考えて、一つ一つ丁寧に押さえる項目をチェックしていくことが、快適な別荘選びのコツです。
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