軽井沢から実際にリモートワーク/テレワークしてみて気付いたメリットとデメリットを5つずつ(前編)
2015年11月7日
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ビデオ会議ができるレベルの安定したインターネット回線があれば、実際に通勤しなくても仕事はできてしまう時代になった。在宅勤務やリモートワーク、あるいはテレワークと呼ばれるような働き方だ。昔は「働く」というと、背広を着て電車に乗って定時にみんなが席についているようなオフィス風景が共通のイメージだったと思うが、そんなステレオタイプに支配される時代は終わり、働く場所が選択できるようになったのだ。
ただ、実際に在宅勤務、いわゆるリモートワークを実践して見て思ったことは、オフィスで働くことに比べると、メリットもデメリットもあるということだ。そして、そのいくつかは、実際に経験してみないとなかなか気づかないことだった。今回のブログポストでは、軽井沢に移住してやりたかったことのひとつ、在宅勤務についてのレビューをしたい。
在宅勤務で最も大きなメリットは、移動に費やす時間がゼロになることだろう。アットホームの調査によると、東京都内に勤務する人の過半数は、通勤に1時間以上かけているとか。職場に通じるどこでもドアがあったら、100人が100人とも必ず使うと思う。
個人的な体験なのだが、ある会社に勤めていた時に、会社の最寄り駅から自分の席まで20分かかるという環境だったことがあった。単純に計算しても、会社の最寄り駅から仕事を始めるまで往復で40分。多くの社員が何の疑問も持たず、毎日この時間を(少なくとも意識することは無く)費やしていた。
その後に勤めた会社は駅直結だったので、改札口から自分の席までどんなにエレベーターが混んでいたとしてもせいぜい5分程度。この時間の差は時給にするといくらになるだろう、そのぶん残業代払って欲しかったくらいだな・・と思ったことがあった。
でも、自宅がオフィスならばこの時間ってゼロだよね。会社勤めだとこういった時間が「コスト」であるという感覚に気づかないことがあるんじゃないかと思う。通勤時間には会社は残業代を払ってくれない。余談だけれど、東京都内に勤めている人、全員の通勤時間がゼロになってその分が何か生産的なことに使えたら、いくらくらいの価値が生まれるのだろう、とか考えることがある。
大きな企業ともなると、会議室から会議室まで移動するだけで5分かかったりする。会議開始時刻が5分遅くなることが常態化している会社もよくあるのではないだろうか。その点、ビデオ会議からビデオ会議に映るために必要な時間は、リンクからリンクに移動するための数秒だけ。これはやってみないとなかなか気づかないことだったが、会議が連続する事が多い自分にとっては、大きなメリットだった。
また、ビデオ会議をやってみるとわかるんだけれど、対面に比べて話が間延びしない気がする。良くも悪くもビデオ会議での間ってそんなに長く持たないから、用件に絞って話が進む気がする。考えてみればビデオ会議ってあまり余談をしないよな。なんでだろ。ノンバーバルなコミュニケーション(言葉を交わさなくても伝わる情報、いわゆる場の空気みたいなもの)の量が少なくなるから、そういうの読めなくて、みんな真面目にならざるを得ないのかな。
ちなみにこちらがある週の予定表。会議が連続して続くこともあるので、全てビデオ会議で済ませられると、移動時間が節約できてとても楽だったりする。
(詰まっているときは数時間ほど会議が続くことも・・・まあ、会議を減らせということもあるのだが)
家族構成は個人差があるから万人に当てはまるかはわからないけれど、少なくとも自分にとっては、家族がそばにいる、というのは安心できるメリット。
夫婦共働きで昼間は家にだれもいない、といったケースは例外となるが、妻でも夫でも子供でも、誰かしら家に人がいる環境で在宅勤務をすると、その人とはだいたい3食をともにすることになる。そういった機会に、庭に珍しい鳥が来た、とか、そういった日常のちょっとしたことを話すことが増える。会話がなくても様子を見ていると、ちょっと元気なさそうだな、とか、なんか心配事があるのかな、といったささいなことに気がつく。
このように、特に用事がなくても一緒に時間を過ごす、ということは大切な気がする。それは朝7時台に家を出て、残業を終えて夜9時以降に家に着く、みたいな生活だとなかなか味わえない幸せだと思う。小さな子供がいたりする人はなおさらだろう。
せこい話だが、3食を家で食べられるからお金が節約できるのもメリットだろう。場所にもよるが、都内で食事をすると、平均ランチ相場は800-1,000円程度ではないだろうか。朝早く、残業がある日などは、1日3食を外食する人もいるのではないかと思う。そうなると数千円を食費に費やすことになる。
家で自炊をすれば、それは半額以下でおさまる。また、お茶やコーヒーも自分の好みのものを淹れられるし、何よりキッチンで何かすることは(それがお茶を淹れるだけの行為だったとしても)いい気分転換になる。
なお余談だが、軽井沢ではツルヤの見切り品を前日に買っておいて、その日のおやつにするとたいへん安くあがる。
ツルヤの和菓子、草団子が3本で59円。見切り価格だとお得感がすごい! pic.twitter.com/km2D2nA5Or
— さくらい夫婦|櫻井泰斗/ユウコ @軽井沢の地域密着系YouTuber (@HelloKaruizawa) July 19, 2015
通勤時間が無いこともあって、夕方5時だったり6時になったら、そこから自分の時間が持てることは大きなメリット。特に軽井沢に住んでいるのであれば、スポーツ施設である風越公園にスポーツをしにいくとか、星野リゾートが経営する温泉施設のトンボの湯に入るとか、あるいは軽井沢プリンスホテルスキー場でナイターしにいく、なんてエクストリームなことも。
あるいは日が出ているうちに散歩をするだけでもいい。デスクワークを離れ、自然の中に足を踏み入れることは、クリエイティブであるためのヒントをくれたり、癒やしを与えてくれたりする。
軽井沢でリモートワークをしていると、アフター5でなくとも、10-15分ほど辺りを散歩するだけでずいぶんリフレッシュできるメリットがある。(ただし冬場は除くが・・)
こういったインセンティブがあれば、きちんと仕事を終わらせてアフター5を充実させようという気にもなるもの。逆に、これはデメリットの記事を書くときに後述するつもりだけれど、夜の予定を何かしら立てておかないと結局ダラダラ働き続けることもあるので、とにかくなんでもいいのでプライベートの用事を作っておくことは大事かもしれない。夕食を何時から食べ始める、といったようなことでもいいので。
ただし、今回の記事ではメリットばかりを述べてきたが、実際にこれをやってみると、リモートである上のデメリットも見えてきた。そのあたりは、次回に後述したい。
ということで、このブログ記事が、いつか誰かの役に立ちますように。
このブログについて:2015年に東京都から軽井沢に移住した櫻井泰斗さんのブログを再編集してお届けしています。
櫻井泰斗
2015年に東京都文京区から軽井沢町へ移住。移住当初から「#軽井沢から通勤するIT系会社員のブログ」を運営。Twitter上で、軽井沢の移住者や移住希望者をつなぐコミュニティをつくる。移住に関する情報交換や、移住者間のコミュニケーションを活発にした。2020年コロナ禍をきっかけに夫婦でYouTube活動を始める。軽井沢での暮らしや観光情報を発信している。
Youtubeアカウント:さくらい夫婦の 軽井沢チャンネル
タウナー不動産では、軽井沢エリアへの移住を検討されている方向けに、移住体験ができる貸別荘「HAFUMO軽井沢」をご用意しています。また、住まいに関するご相談も常時承っております。お気軽にお問い合わせください。
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