「軽井沢だからこの料理ができるのです。」信州の食材に都会のセンスを。 ワイン&欧風料理『Meli-Melo』

2016年4月6日
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中軽井沢駅から徒歩12分。川のせせらぎと鳥のさえずりの心地のよいBGMをバックに、土のふくよかな薫りがたちこめる森の中を、ほんの少しだけ歩くと現れたのは30年以上この地に時を刻んできた大きなログハウス。入り口をあけるとそこは古き良きビンテージ感のただよう、穏やかな時間が流れていました。オーナーシェフ篠原さんは長野県小諸出身。軽井沢の様々なホテル・レストランでシェフを務めていました。ご自身に馴染み深い長野の魅力をお料理で伝え、都会から訪れるゲストの舌を楽しませたいという思いから、16年前に独立し、Meli Meloをオープン。このログハウスには8年前に移転してきました。

とれたての野菜をその日にお料理にする。当たり前の贅沢が軽井沢にある

「体に悪いものは極力入れてほしくないのです。野菜の本当の美味しさを知ってほしいという思いで料理を作っている」と語る篠原シェフ。だからこそ土作りから頑張っている地元の農家さんの野菜を率先して使用。それは農家さんを応援することにつながることはもちろん、「野菜、果物は地元の朝取れがいい。土が作り上げた味の深さを存分に味わってほしい」というシェフの一番のこだわりを実現させているのです。
 野菜だけでなく、お肉やお魚も信州産を使うことがお店の信条。長野以外あまり出回る機会が少ない信州サーモンや、信州ハーブ鶏など地産素材のメニューが数多く目にとまりました。
 ランチメニューで人気のプリフィックスメニュー「デジュネ」をご紹介。

メリメロ
軽くあぶった信州サーモンのマリネ サラダ仕立て ディル風味

さらりとした口あたりの軽さと、深みのある甘さを感じる信州サーモンのマリネに、色とりどりの野菜たちを添えて、絵画のような美しい盛り付けに。使用しているハーブ類はなんとお店の裏で自家栽培しているもの。摘みたてのディルの香りがお料理に華を添えます。
 サイドに添えられたパンは全粒粉と米粉をブレンドして焼いた自家製。米粉は長野産を使用する、とここでも地元へのこだわりを感じます。朝店内で焼いてるそうで、毎朝パンの焼ける香ばしい香りがお店に広がるのがたまらない、とシェフは嬉しそうに語ります。
メインはオープン以来の看板メニューとして、人気の一品を。じっくりとハーブ類をなじませ仕込んだ信州ハーブ鶏。ホロホロと簡単にほぐれる身は、旨味がぎゅっと凝縮されています。カリカリになった皮の旨味はワインとも相性抜群。

メリメロ
季節のデザート盛り合わせ

この日のメニューはシェフお手製パウンドケーキにパンナコッタ。パウンドケーキにかかるソースはレモンピールに蜂蜜粉糖、レモン果汁のみを使ったセミドライのシャリシャリとした食感が楽しい。パンナコッタは軽い口当たりとほどよいミルクの甘みのバランスが良く、筆者はあっという間に完食してしまいました。飾られている果物はもちろん、長野産です。

軽井沢の四季を五感で楽しんでほしい

現在、MeliMeloは出張ケータリングも行っています。「貸別荘やコンドミニアムの中のホームパーティも出向きますよ。自分でお料理を作ることも楽しいと思いますが、長野の美味しいものをリラックスしてただただ軽井沢時間を楽しんでいただきたいです。」
 軽井沢という地に誇りを持っていらっしゃる、篠原シェフ。「インフラも生活環境も整っているので、生活しやすく、かつ『都会らしい感覚』がある所が気に入っている。お客様もお料理にその感覚を持っているので応えたい!という気持ちになるんですよ。長野の食材はそれに応えられると自信がありますよ。」これが軽井沢で料理を作る醍醐味、と笑いながら語る姿から、軽井沢で料理でもてなすことを心より楽しんでいることが伺えました。
 「この店の窓から見える四季折々で見せる風景の移り変わりが本当に豊かで楽しいんです。特に新緑の季節は四半世紀軽井沢で生活してきた今でも、ハッとさせられるんですよね。」四季ごとに伺いたい、そんなお店に出会いました。

【shop information】

営業時間
ランチ:11:30〜14:30
ディナー:17:00~20:30
定休日:木曜 (8月無休・冬期不定休有)
電話:0267-44-3421
住所:〒389-0111  長野県北佐久郡軽井沢町長倉2162-6
HP:meli-melo.p1.bindsite.jp