軽井沢に移住して半年。ふと気付いた10のこと

2016年3月15日
0 Comments

東京を離れ軽井沢の地へ。生い茂る深緑、紅葉、雪、空気、夜空…軽井沢らしさを満喫している毎日です。タウナー不動産軽井沢の設立を機に軽井沢に移住し、そろそろ半年が経とうとしているので、ここで一度、気付いたたことを整理してみようと思います。軽井沢に移住したての自分の新鮮な気持ちを忘れないように。ということでまとめてみました。

ケビンズバー

1 喧騒とは無縁!集中できる環境は軽井沢ならでは

軽井沢に移住したその日から感じたこと。それは、ものすごく作業に集中できるということ。きっと、都会の喧騒から離れた軽井沢の環境がなせるワザかと。空気も美味しく、ちょっと外で休憩するだけでも東京とはリフレッシュ効果が違います。仕事がはかどる!はかどる!
東京からサテライトオフィス「軽井沢ワープ」にオフサイトミーティングをしに来たメンバーは、みんな口を揃えて「1週間くらいここで仕事したい」と言って帰ります。
ただ東京と違って、電車でオフィスに通勤しないので、オンとオフの切り替えが難しいのが難点。軽井沢で過ごす時間をいかに効果的なアウトプットに繋げるか。それは自分に課した一つの実験でもあります。
 

2 冬の軽井沢も悪くない

軽井沢は夏だけではありません。初雪が降って初めて目の当たりにした銀世界に「綺麗だ…」と思わず声が出ました。人も少なく、街もひっそり静寂に包まれます。夏のハイシーズンに盛り上がった分、冬は眠りにつくような感じ。木々に優しくかぶさる雪、踏んだらシャリシャリと鳴る霜、白く冠雪した美しい浅間山……冬の軽井沢は、緑の別荘地とは全く違う表情を見せてくれます。僕は個人的に夏より冬の方が好きです。
ただ時に−15℃を記録するなど寒さは覚悟しておいたほうがいいです。水も凍るし、車の窓も凍ります。でもその分、たくさんの寒冷対策グッズがあります。また、移住の先輩たちにもらったアドバイスで、なんとか乗り切っています。

3 仕事帰りに温泉?カーリング?英会話?平日「リア充」ができる

軽井沢には、平日の夕方になると混む場所が何箇所かあります。それは、軽井沢の中心「中軽井沢エリア」にある「トンボの湯」と風越公園。
「トンボの湯」は星野リゾートの日帰りもOKな温泉で、軽井沢町民ならオフシーズンの平日は500円で入ることが可能!僕も大仕事を終えた日は、ついつい自分へのご褒美という名目で温泉に行くことも。
他にも「千ヶ滝温泉」「塩壺温泉」「ゆうすげ温泉」など、軽井沢は原泉が豊富という側面も。正直これ、移住の背中をグイっと押させた大きな決定打のひとつです。
また、「風越エリア」にある体育館やカーリング場、サッカー場では、朝から晩まで絶え間なく誰かしらがスポーツで汗を流しています。夕方になると、仕事帰りのお父さんやお母さんがバトミントンやカーリングをする姿や、子供達がサッカーをする姿が。大きな照明もあって、ナイターでもバッチリです。
そして、お稽古ごとも豊富な軽井沢。別荘地を車で走っていたら、英会話やピアノの看板をよく見かけます。最近では、子ども向けのロボット教室やプログラミング教室なんかも増えてきた様子。さすが教育への意識が高い軽井沢です。

4 生活利便性は思ったほど悪くないが、車は必須!でも子どもはよく歩く

軽井沢は別荘地なので、生活ならある程度の不便はしょうがないかな、なんて思っていましたが、全然そんなことなかったです。確かに、スーパーツルヤをはじめいろんなお店は夜の8時にはクローズ。仕事終わりにスーパーで買い物はできませんが、それは休みの日にまとめて買っておけばいいだけの話。駅、郵便局、コンビニ、ライフラインも整っています。
30分ほど車を走らせれば、ショッピング施設の集まる佐久市へもアクセス可能。家具や家電といった大きな買い物ならこちらであらかた済ますことができます。ただ、これは車が前提の話。歩きや自転車の移動もできないわけではないですが、行動範囲が一気に狭くなってしまいます。
例えば「旧軽井沢エリア」から西の「追分エリア」へ、渋滞がなければ車ならササっと10分程度で行けますが、距離にすると10kmほど。歩くなんてもってのほかで、自転車でもちょっとキツめです…。「車は一家に一台じゃなくて、一人一台」と先輩移住者の方が口を揃えて言うのにも納得です。
でも、小学生中学生はとにかくよく歩きます。雪の日も、地面が凍っている日も、そして夏、普段の交通量の10倍はある渋滞の中。子どもたちは、おうちから学校までの距離を毎日歩きます。
加えて、鹿などの野生動物が出没したり、サイクリングをしている観光客がたくさんいたり。小学生は、万が一の交通事故に備えて、登下校時はヘルメットの着用が義務付けられているのです。ヘルメットの集団を見ると、優しい気持ちになって、挨拶をして道を譲りたくなりますよ。

5 外食には困らない/飲み会には困る

軽井沢は飲食店の激戦区。ゆえに外食には困りません。しかもどこもレベルが高く、美味しい!ランチもディナーもちょっと天国のような場所です。嬉しいのは、上質な食材を使っていても料金は東京より手頃なこと。中には「これ東京で食べたら倍はするな」なんてお店も少なくありません。コスパが高い。昔ながらの定食屋も充実しています。
でも一つ。僕的に非常に残念なことがあって、それは「居酒屋」が少ないこと。飲食店のほとんどは夜の8時には閉まってしまい、当然深夜まで飲めるところもほぼ皆無!そもそも軽井沢はそういう町ではないのですが、今日はちょっと遅くまで飲みたいなーなんて時に繰り出せないのはさびしい…。
じゃあどうするか?そういったときは、宅飲みをするか、隣の佐久市に繰り出すのです。佐久市は深夜までやってるお店も多く、飲み屋街も賑わっています。
ただ、移動はタクシーや代行サービスです。どちらも佐久市と軽井沢の往復料金はバカにならないのが悩みのタネ。中には「今日は飲む!」と決めたら佐久市に宿を取る人も。よく考えたら、いっそ泊まった方が安い。これなら車があれば自分で行くこともできます。しかし、何気に一番安いのは新幹線を使う方法。自由席なら往復で3000円かからないので終電以内に帰るのであればこっちがおすすめかも。軽井沢と佐久は隣同士、新幹線は安いのです。時間も10分とあっという間。

6 嫌でも24時間のサイクルを意識する

移住したてで一番印象的だったのは、軽井沢のコンビニは夜の11時には閉まること。24時間じゃないんですね。町の条例で深夜の営業が禁止されているため、夜になれば町は真っ暗。初めの頃は不便だな~なんて感じてましたが、不思議なもので暮らしてみて今やすっかり当たり前に。

逆にメリハリを意識するようになりました。スイッチが切れたように真っ暗になる町を見ると、「今日はもうおしまい。早く家に帰ろう」と思うようになりました。会社に残っても時間も時間ですし頭はそんなに働かない。それならその時間に人と会ったり、本を読んだり、散歩をしたり。その方が楽しいし、仕事の効果にも長い目で見れば繋がっていく気がします。家族やパートナーがいれば、一緒に過ごす時間も大切でしょう。

一日をどう配分するか。暮らしの豊かさを決める重要なポイントだと感じます。大事なのはバランス。仕事の時間、家族と過ごす時間、プライベートな時間、どれが欠けてもいけない。日をまたいでも街が明るい東京を離れて、そんなことを感じます。

7 子どもが拾ってきたものを飾るスペースが必要

 

こちらにきてから、子どもたちは家の外で遊ぶ時間が倍増しました。放っておくと、暗くなっても家の前で遊んでいます。そして毎日、虫や石、葉っぱや木の実で作った何かしらのものを拾って帰ってきます。自然が豊かすぎて、その量はケタ違い。さらに、「お父さんにあげる」と、プレゼントしてくれたりするものだったりして、下手に捨てれません。
「拾ってきたものを飾るスペース」が家に必要だと気付いたのは、家に虫や葉っぱのギフトの山ができてからでした。おすすめは、庭の花壇に飾る方法。おうちが汚れることがないので、子どもたちも気兼ねなく拾って帰れます。そして、気付いたら自然に還ってくれるので、とてもエシカル。今からおうちを購入される方は、ぜひデコレーションスペースを検討してみてください。

 

8 「意識」が東京から離れたことはない

「地方で暮らすと どんどん流行から遠ざかってしまうんじゃないか?」UターンやIターンを検討したことのある方、特にクリエイターや編集といった職種の方なら、不安に感じるところではないでしょうか。正直、僕も心配でした。なんとなく、世の中から取り残されていくような。
でも、少なくとも今まで僕はそれを感じたことはないです。東京から来られている方が多いからか、不思議と会話の中で頻繁に東京の話題が出てくる。それにカフェやレストラン、ショップなど、モダンで洗練されたがお店が多い。
24時間、都会に身を置くことでしか得られないパワーみたいなものからは遠ざかったかもしれません。でも、むしろ、雑多な情報が入ってこないことで、洗練されたものに囲まれている感じがします。この感覚、軽井沢が地方でも東京と親和性の高い特別な場所だからかもしれません。

9 雪遊びにもトレンドがある

雪遊びと言えば、雪合戦や雪だるま作りをイメージする方が多いと思います。しかし、なんと雪遊びにもトレンドがあるのです。今の流行りは雪の滑り台。子どもたちに防水パンツを履かせて滑らすだけなので、道具がいりません。親たちの間でも人気があることに納得がいきます。

実は長野県の中では降雪量の少ない軽井沢。雪が少なくても簡単に遊べるのも人気の理由です。軽井沢は、緩やかに南側に傾斜している土地が多いので、わざわざ滑り台を作らなくても、自然とお庭に滑り台ができてた、なんて方も多くいます。

10 自ら「コミュニティ」に飛び込むことが大切

どの場所でも、地方なら昔からの「コミュニティ」があって、つながりを広げるにはそこに自分から積極的に入っていくことが大切だと思います。軽井沢でもそれは同じ。軽井沢の人々が不親切ということではありません。東京で暮らしていた頃は、人は溢れるように多くて、繋がりのチャンスはゴロゴロ転がっていて、極端に言えば何もしなくてもきっかけは向こうからやってくる。友達もどんどん増えるでしょうし、刺激もたくさん。でも、軽井沢は東京と比べると圧倒的に人が少ないので、知り合いになる最初の”きっかけ”を得るには自分から行動を起こす必要があります。

一方で、濃い関係が築きやすいのも事実。仕事で関わる人、隣近所の人、お店のオーナーさん、同じ学区のママさんパパさん。いろんな人と話してみるとみんな親切で温かく、打ち解けるまでの時間は東京に比べて短い。しかも、一度コミュニティに受け入れてもらえると、困ったときに協力し合えたり、気軽に悩みを相談できたりと心強いです。

幸い、軽井沢には移住者が多く、新しく移住してきた人を受け入れてくれる温かさがあります。イベントもいろんなところで開催しているので、いろんなコミュニティーに顔を出してみてはどうでしょう。移住したてで不安でも、同じような人はきっといますし(僕と同じように!)必ず新しい出会いのきっかけになるはずです。

なんというか、整理してみると、自分にとって軽井沢はかなり理想に近い場所のような気もします。もちろん、暮らす人によって全てがメリットとして当てはまるわけではなく、季節ごとの環境や(冬は寒い!)、人付き合いなど肌に合うかどうかは、やっぱり人それぞれだと思います。ただ、好条件がこれだけ揃う町は全国を探してもそうそうないかも。別荘地だけでなく、暮らすための場所としても。軽井沢移住、いかがですか?

軽井沢に移住したお客さまへのインタビューはこちらからどうぞ
karuizawa-interview-sakao(1)
【軽井沢移住者インタビュー】「家族の本当に欲しいもの」は軽井沢にありました<前編>

 

 

 

御代田移住者インタビュー_o

【軽井沢移住者インタビュー】理想の暮らしを求めてみたら「御代田」に出会いました

 

 

 

御代田移住者インタビュー_i

【軽井沢移住者インタビュー】仕事も、遊びも、美味しいものも。一番バランスが良かったのが「御代田」でした<前編>