寒い軽井沢の冬を快適に過ごせる!定住向きの物件選びの5つのポイント
新幹線で東京から1時間ちょっと。別荘地としてだけでなく、移住先としても注目される軽井沢ですが、1年を通して定住となると不安なのが「冬」。軽井沢の標高は1000m。これは山の中にいるようなもので、一番寒い1〜2月は−15℃や−20℃になる日もあるほど。この冬を快適に過ごせるかどうかは多くの人が気になるでしょう。今回はそんな冬でも定住に向いている物件選びのポイントを5つご紹介します。
1.土地は傾斜地より平坦地を選ぶのがセオリー
積雪や路面の凍結のため、坂道の多いエリアを選ぶとアクセスが難しくなってしまうため、平坦地で坂道の少ないエリアを選ぶのがセオリーです。
軽井沢は北海道や新潟、長野県の北部のような雪の多いエリアに比べるとそこまで積雪の多い地域ではありません。多くて3、40センチ程度。ただし、この寒さゆえ一度積もるとなかなか解けてくれず道もすぐに凍結してしまいます。
初雪は毎年11月下旬と早めで、完全に雪が無くなるのがだいたい3月下旬以降。夏だけの別荘であれば気にする必要はありませんが、定住であれば大事な問題。坂道の多いエリアならこの期間は使えなくなることも想定しなければいけません。
例えば、旧軽井沢エリアの三笠パークや千ヶ滝エリアといった、景色が楽しめるような傾斜の物件は避けた方が無難でしょう。どうしても眺望が欲しければ、駐車場までのアプローチは平坦で、駐車場から階段で登っていく物件を選ぶのも手です。
2.道は「公道」と「私道」の2つ。除雪が入る道かどうか
雪の時は除雪が入るかどうかも大事なポイント。押さえておきたいのは軽井沢の道は「公道」と「私道」の二種類あること。
公道で多くの車が走る幹線道路なら除雪車が入りますが、軽井沢には管理別荘地ではない個人が所有する私道も多く、こちらは基本的に自分で雪かきする必要があります。サービスで除雪を頼むことも可能ですが、費用がかかってしまうので除雪の入る公道に接道する物件を選んだほうが安心でしょう。
ただし除雪が入らない道でも、多くの車が通る道であれば、轍(わだち)ができ、その轍が広がり、雪が踏み固められて車は通りやすくなります。最も好ましいのが除雪の入る「公道」、やむを得ず「私道」の場合は冬でも交通量の多い道を選ぶのが好ましいと言えます。
3.建物は高気密・高断熱かどうかをチェック
次は建物。断熱性能がしっかりしていて暖かく過ごせるかどうか。新築するなら、長く軽井沢で手がけている地元業者や、長野県の他の寒冷地などで実績のある業者を選びましょう。高気密・高断熱設計、窓はペアガラスや3重ガラス、サッシもアルミではなく樹脂や木を使っていたり細かな部分がやはり違います。冬の軽井沢のことをしっかり理解しています。
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また新築と中古、どちらを選ぶか。新築であれば最新設備が整っているので快適性の面で心配することはありません。高気密・高断熱なほど暖房費も安く抑えられます。新築は一般的に「高い」と思われがちですが実はそうでもないんです。純粋に建物のサイズや土地の価値、使用する建材で価格が決まります。売主寄りの価格設定や、ビンテージという要素は入らない、相場に合った適正価格なんです。
また安い中古物件もありますが、築年数の経ったものは断熱材が入っていなかったり、窓も一重だったりと冬は使えないものも多いです。壁に床、天井と建物をぐるっと断熱材で覆うだけでも数百万円はかかります。その費用もプラスで考えると、初めから最新設備の整った新築を選んだ方がお得になってくることもあります。
ちなみにガレージやカーポート、土間スペースがあると便利。積雪から車を守ったりスキーやスノーボードといった道具を置けたりと何かと重宝するはずです。
4.普通のエアコンじゃ歯が立たない。寒冷地仕様の暖房を備えているか
冬を快適に過ごすためには、寒冷地でも使える強力な暖房を備えること。軽井沢では、FFファンヒーター、床暖房、蓄熱暖房機にパネルヒーターなど様々な暖房があります。ちなみに通常のエアコンでは歯が立たず、電気代だけがかかってしまうので避けた方がいいでしょう。
中でもおすすめは「FFファンヒーター」。壁側に設置し給排気口を外に出した大型のストーブのことで、自動で給排気するので換気を気にすることなく長時間運転が可能です。パワフルで暖まるのも早い優れもの。ランニングコストも手頃なので、軽井沢で一般的に使われています。床暖房やパネルヒーターは、スイッチを入れてから暖まるのに少し時間がかかるので、FFファンヒーターと併用するのがいいでしょう。冷えているうちはファンヒーターですぐに暖め、その後切り替えていきます。
また、軽井沢に移住をしたなら薪ストーブも検討してみてはいかがでしょう。住宅の密集する東京ではなかなか難しいですが、建物がゆったり並ぶ軽井沢なら導入しやすいです。暖房としても優秀で、速暖性ではFFファンヒーターに劣るものの、暖気は部屋中に広がり1台で建物全体をカバーできます。何より体の芯からじんわり暖まる感覚は他の暖房では味わえないもの。窓の外の銀世界と揺らめく火を見ながら過ごすひととき……軽井沢と薪ストーブの相性は最高です。
薪はホームセンターや販売業者から買うこともできますが、貯木場へ向かえばタダで手に入れることができます。薪割りこそ自分でやる必要がありますが、趣味でハマってしまう人もたくさんいます。
5.日が差し込む窓面に面する木が落葉樹かどうか
最後に、土地に生えている木が落葉樹かどうかも見てみてください。落葉樹は冬になるといっせいに葉を落とし、日光をしっかり届けてくれます。一年中葉をつける常緑樹では葉で覆われてしまい寒いまま。「冬は暖かく夏は強い日差しを遮り涼しく」、落葉は自然のサイクルによる天然のエアコンなんです。何より秋は紅葉したり四季を肌で感じられますよね。軽井沢でポピュラーなモミジやナラ、カラマツなどはみんな落葉樹。常緑樹はクリスマスツリーでよく見かけるモミなどです。
ちなみにカラマツは日本で唯一落葉する針葉樹。繊細に重なる落ち葉がビロードの絨毯のようで美しいですが、屋根に溜まると傷つけてしまうことも。そのまま雨や雪を吸うと錆びさせてしまう原因にもなるためカラマツの落ち葉だけは冬を迎える前に綺麗に掃除してあげてください。
まとめ
1年中アクセスが可能な立地と、暖かく過ごせる建物を選ぶのがポイント。軽井沢はいろんなエリアに分かれていて、一口に傾斜地といってもそこまでアクセスが難しくなかったり、建物の細かな性能も千差万別です。ご要望をいただければ、ピッタリの物件をお探しいたしますのでお気軽にお尋ねください。何気ない冬の暮らしの疑問でも構いません。現地スタッフが一つずつ丁寧にお答えいたします。
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