軽井沢の代表的な8つの木。木を知れば物件選びはもっと楽しくなる!

2016年10月6日
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軽井沢で土地を選ぶとき、どんな基準で選んでいますか?森の雰囲気や眺望、定住なら学校やスーパーに近いといった利便性、車でのアクセスのしやすさなどなど……ポイントはたくさんありますが、最初の「森の雰囲気」、これを大きく左右するのがその土地に生えている木。どんな木がどんな雰囲気を演出してくれるのかを知ることで土地選びは奥が深まって楽しくなります。ということで、軽井沢で代表的な木を8つピックアップしてみました。

1.付き合い方が大事!日本で唯一落葉する針葉樹「カラマツ」

軽井沢 三笠通り
日本で唯一落葉する針葉樹であるカラマツは、軽井沢を象徴する木の一つ。どの別荘地でもよく見かけ、旧軽井沢銀座から北へ延びる三笠通りは「新日本街路樹百景」に選ばれたほど。
しかし、実はほとんどが自生ではなく植林されたもの。江戸時代の浅間山の噴火もあり、別荘地として初期の頃は木々はほとんどなく原野が中心。第二次大戦後には、成長の早いカラマツを植えて別荘地の豊かな森をつくっていった……そんな歴史があります。秋はいっせいに紅葉し、落葉した葉は繊細に重なり合いビロードの絨毯のように。これは針葉樹ならではです。
針葉樹ゆえ付き合い方に一つコツがあります。落葉した葉が建物の屋根に溜まると傷つけてしまう原因に。雨や雪を吸うと錆びさせてしまうこともあるので、冬を迎える前に落ち葉掃除をしてあげてください。

2.紅葉といえばの「モミジ」は軽井沢にも広く自生

出典:http://karuizawa-kankokyokai.jp/news/4378/
出典:http://karuizawa-kankokyokai.jp/news/4378/

紅葉といえば、のモミジは軽井沢でも人気。全体に広く自生し、土地に1本あるだけでプライベートに紅葉が楽しめます。和のテイストともよく合い、木を囲むように日本庭園をつくっている別荘もよく見かけます。
中には樹齢100年近い立派な木もあり、土地の価値に与える影響も大。中にはこういったモミジを求めて土地を探し歩いている人もいるくらいです。
軽井沢は涼しい気候もあって鮮やかに色づいてくれます。暖かい地域だとこうはいきません。植樹も一般的で、数でいえば小ぶりなイロハモミジが多いですが、オオモミジにヤマモミジ、そしてカエデなど種類も豊富です。

3.秋になればドングリが実る「ミズナラ」

軽井沢 ミズナラ
北の浅間山麓や東の碓氷峠、南は八風山など。軽井沢だけでなく周辺エリアでも広く自生するミズナラ。深いシワのような木肌が特徴で、太く高々としたものから細く小ぶりなものまで、エリアによってサイズは様々。秋には淡い黄色の紅葉を見せてくれます。
材木としても昔から親しまれていて、強度の高さと美しい木目で家具やウイスキーの醸造樽として使われてきました。わずかに空気が入る導管孔があり、味がまろやかに仕上がるのだとか。他にも薫製のスモークチップに用いられたりも。
秋にはドングリを落とし、森の動物達たちの食料源にもなっている重要な存在。ドングリはアク抜きして食べることもできます。

4.寒ければ寒いほど白い樹皮が美しい「シラカバ」

軽井沢 シラカバ
真っ白な樹皮で「高原の貴公子」とも呼ばれるシラカバ。寒冷地を中心に分布し、北海道では多くの自治体が町の木に指定していたり、フィンランドでは国の木、長野県では県の木でもあります。
日本の木の中では最も白く、日が差す場所を好むこともあり、木が集まるポイントはパーッと明るい雰囲気があります。樹皮は寒ければ寒いほど白くなり、温かい地方では綺麗に色は出ないのが特徴。若木のうちは黒っぽい色をしていますが、成長するにつれて白くなっていきます。
軽井沢では、塩沢エリアの「白樺台 別荘地」に多く見られ、秋には黄色く紅葉します。

5.桜に似た花を咲かす軽井沢の町木「コブシ」

軽井沢 コブシ
出典:http://ruman1101.blog.fc2.com/img/20140415154034805.jpg/

軽井沢では町の木にも指定されているポピュラーな木。街路樹や公園の木にもよく使われています。
開花時期は4月上旬ごろ。気候が涼しく桜の開花が遅い軽井沢では、桜の代わりに春の訪れを告げる木でもあります。花は桜によく似ていますが、より白く遠くからでもハッキリ確認できるのが特徴。そして、ようやく咲き始めた桜とのコントラストが楽しめるのもまた軽井沢ならでは。
つぼみが握りこぶしに似ていることが名前の由来で、赤い種子は集めて焼酎・砂糖に漬けて果実酒を作ることもできますよ。

6.モミジと並び秋の紅葉の代名詞「ケヤキ」

欅 軽井沢
街路樹の代表的な存在で、軽井沢だけでなく全国の町で見かけるケヤキ。東京なら表参道のケヤキ並木が有名ですね。幹は太く一本生えているだけで存在感があります。
若木はツルッと滑らかで樹皮は白く、成長するにつれ褐色し斑ら模様になっていきます。
ちなみに建材としても良質で、日本では昔から親しまれてきました。非常に硬質で値段も高価。目立った花は咲きませんが、モミジと並んで秋には真っ赤な紅葉を見せてくれます。

7.軽井沢の気持ちいい木陰をつくる「ハルニレ」

軽井沢 ハルニレ
星野リゾートの「ハルニレテラス」を囲うように密集するハルニレ。日本各地に分布していますが寒い地方で多く、北海道では大木も目立ちます。
また渓流沿いの傾斜地で成長する性質を持ち、高地で涼しい軽井沢の、それも湯川沿いに建つハルニレテラス周辺は、成長のための条件にぴったりというわけです。
太い幹を保ちながらそれほど枝分かれせず成長し、上部でふわっと冠状に葉を実らせます。下には綺麗な木陰をつくってくれます。ウッドデッキやベンチを設けてあげれば、涼しく気持ちのいい空間の出来上がりです。

8.春に芽吹く新芽が山菜としても楽しめる「タラノキ」

軽井沢 タラの木
出典:http://nora66.com/nora/taranoki.html

2〜4mほどの低木で、幹も細く小ぶりなタラノキ。新芽の「タラノメ」は山菜としても人気で、採取に出かけたり植栽を楽しむ人も多いです。
新芽が芽吹くのはちょうど桜の開花時期と同じ。天ぷらにすると美味しいんです。独特の苦味とコクがあって、「山のバター」、「山菜の王様」とも呼ばれています。もしくは、さっと湯がいておひたしや和え物にアレンジするのもよし。
日当たりのいい場所を好み、1年目から大きく成長してくれます。ただ、タラノメは採りすぎると木そのものが枯れてしまうため、一番上に芽吹く芽だけを採るのが基本。あとは来年の収穫の楽しみにしておきましょう。
 
いかがでしたか?もちろんこれら以外にも軽井沢にはたくさんの木が存在します。そして、ここでピックアップしたものもそうですが、落葉樹なら季節を肌で感じられることに加えて、夏は葉が日を遮り涼しく、冬は葉が落ちて逆に日が差し込んであたたか、なんていう自然の恩恵も受けることができます。「その土地にはどんな木が生えているのか」、そこに注目すれば土地選びはもっと楽しくなるはずです。
 
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