軽井沢の冬は寒い!メインで導入したいパワフルな暖房設備3つ

2015年11月19日
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軽井沢の冬はとっても寒い!軽井沢 レイクニュータウン 暖房

紅葉シーズンも終わりを迎え、冬へ向けこれからグッと気温が下がる軽井沢。凛とした気持ち良さは魅力ですが、実はその分冬はかなり寒い、というのはご存知でしょうか?
標高1000mの高原地帯ということで、一番寒い12月〜2月の平均気温は東京より10℃ほど低く、最低気温はマイナス15℃になる日も。 日中でもずっと氷点下の日もあり、暖かい環境から来た人の中には経験したことのない寒さに戸惑うことも。
厳しい軽井沢の冬。対策は様々ですが、今回はその一つとして、「暖房設備」に触れたいと思います。ちなみに日本各地で一般的なエアコンは軽井沢では歯が立ちません。軽井沢には軽井沢ならではの、パワフルな暖房設備がちゃんとあるのです。夏だけでなく週末ごとに使うセカンドハウス、そして定住を考えている方は、欠かせないポイントなので必ず検討しておきましょう。

メインで使いたい暖房はこの3つ

メインで使われているのは、「FFファンヒーター」、「薪ストーブ」、「床暖房」の3つ。一口に暖房設備といっても種類は様々ですが、この3つはどれもパワーがあり、おすすめです。目的や使用頻度によってそれぞれ特徴があるので、ひとつずつ見ていきましょう。

1 FFファンヒーター

・メリット:手軽かつパワフル
・デメリット:特になし
・コスト:灯油(もしくはガス):月/6000円程度、設置(本体 :10万円〜25万円程度、工事;2万円)

Ff
「FF」とは、設置場所の後ろの壁に穴を空け燃焼したガスを排出させる仕組みのこと。寒冷地以外ではあまり見かけたことはないかもしれませんが、軽井沢ではこれが一般的です。
外の空気を取り込み温め、排気は外に出すので、一般的なファンヒーターとは違い換気することなく長時間運転が可能です。パワーは十分で温まるのも早く、ランニングコストも他の暖房設備と比べて手頃。例えば、12畳ほどの部屋で1日8時間使用、ということであれば1ヶ月で約6000円。とにかく1日中暖を取らなければいけないシチュエーションに最適です。
本体はだいたい10万円から(工事費で2万円程度)と設置こそ金はかかりますが、日常的に使うならまずはおすすめしたいです。灯油燃料が一般的ですが、ガス式のものもあります。ガスになるとコストは若干高め。ただし、給油の必要がないので灯油より手間はかかりません。
ちなみにFF式ではなく、室内用のストーブでも問題はありません。換気は必要になりますが、室内の空気を使うので温まるのは早いです。天井が吹き抜けになっている場合は、熱が上に逃げやすいので、ファンを設置したり、エアコンの送風と組み合わると効果的です。

2 薪ストーブ

・メリット:都会では味わえない癒し
・デメリット:設置&ランニングコストは高い
・コスト:薪代:約2000円/日、設置(本体約20〜30万、煙突約30〜40万、工事約20〜30万)

http://stoveworks-jp.com/album.html
http://stoveworks-jp.com/album.html

めらめらと揺れる炎を眺めながら暖をとるひととき……薪ストーブに他の暖房には代えがたい魅力があります。点火に時間はかかります。温まるスピードもゆっくりです。でもそれがいい。都会のマンションでは実現できなかった暖房ということで、「軽井沢に別荘を構えたときこそは」と強いこだわりを持つ方も多いです。
仕組みはシンプル。密閉された空間に薪を入れ火を灯すだけ。煙は煙突から外に逃げ、熱が部屋に広がっていきます。設置コストは他のどの暖房設備よりも高めです。ただ新築物件など、最初から付いているものもあります。
ランニングコストも高くなります。1日中燃やすだけでも薪3〜4束は使います。1束500円くらいなので、1日だと2000円ほど。ただ、ちょっとした裏技も。軽井沢には貯木場があり、そこから仕入れられれば実質タダ。薪割りは自分でやる必要はありますが、それも趣味のように楽しんでいる方もいらしゃいます。
温まるスピードは、FFファンヒーターと比べて遅いですが、じんわりとした気持ちのいい温かさ。火が付き始めてすぐは、他の暖房と併用するといいでしょう。実は料理にも使えます。コトコトと煮込み料理を作ったり、ピザを焼くことも可能です。コストは確かにかかるかもしれませんが、日々の暮らしの中に”火”が寄り添う。軽井沢で薪ストーブはとても魅力的な選択だと思います。
薪ストーブの世界にハマったら、次は暖炉という方もいらしゃいます。あらゆる面で薪ストーブよりコストはさらにかかりますが、雰囲気はもう最高。これぞ軽井沢ならでは。男のロマンです。

3 床暖房

温まり方は足元からポカポカ、空気も乾燥しないので床暖房もメインの選択肢のひとつです。室内が温まるには1時間ほどかかるので、他の暖房と併用するケースがほとんどです。まずは、FFファンヒーターや石油ストーブなどで全体を温め、床暖房がじわじわ効いてきたら切り替える、という具合。床暖房は「電気式」と「温水式」の2タイプがあります。広さや使用頻度、建物の構造によってどちらを選ぶべきか変わってくるので順番にご紹介していきます。

【電気式】

・メリット:導入コストが安い
・デメリット:ランニングコストは高い
・コスト:設置:約60万円(12畳〜)、使用:13000円/月(〃)

電気式は、床下に敷いたパネルヒーターを発熱させる仕組み。パネルを敷くだけなので、温水式に比べ導入コストを抑えることができます。ただ、電気だけで発熱させるため、決して効率的というわけではなく、ランニングコストは高め。寝室やキッチンなど、一部の部屋を温める時だけ使うといったシチュエーションに向いています。
最近では、安い深夜電力を使った蓄熱式タイプもあります。別途の蓄熱材が必要になったり(+100万円程度)、新築以外では入れるのが難しかったりと、導入のハードルはやや高いですが、電気代は50%ほど削減することが可能。長く使えば使うほどトータルコストは安くなっていくので、使用頻度に応じて検討してみてもいいかもしれません。

【温水式】

・メリット:パワフル&ランニングコスト安い
・デメリット:最初の設置費用は高め
・コスト:設置:約80万円(12畳〜)、使用:8000円/月(〃)

軽井沢で本格的に床暖房、ということであれば温水式がおすすめ。「不凍液」と呼ばれる液体を、灯油やガス、電気などで温め床下に流す仕組み。熱原機を別で使用するので、パワフルな熱をスピーディーに作り出すことができます。電気式に比べランニングコストも安く、「とにかく広い部屋でも長時間つけっ放しにしたい」、そうなれば温水式の出番です。
最初の導入は電気式より高めです。熱源機だけでなく、配水管の工事や温水パネルも必要になってきます。とはいえ、例えば10年など、長い目で見れば温水式を選んだ方が後々お得になってきます。どちらも最初にかかる導入費用、ランニングコストには一長一短があります。どれが自分のライフスタイルに合っているか思い浮かべながら検討していきましょう。

まとめ

メインで検討したいのは、大きくこの3つ。ただこう見ていくと、薪ストーブや床暖房だけではやっぱり難しそうです。現実的にはFFファンヒーターやストーブと組み合わせて使うことになるでしょう。
バスルームやトイレなどポイントで温めるなら、オイルヒーターや、パネル式ヒーターといったものもあります。最初にご説明した通り、暖房設備は他にもさまざまなので、暮らし方に合わせて、ベストな組み合わせを探っていきましょう。
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