【軽井沢の賃貸アパート事情】高い?安い?どのエリアを選ぶべき?
昨年、東京から軽井沢に移住しました。家族で、というわけでも特になく男ひとりで。軽井沢は、東京と新幹線でたったの75分の距離。別荘地のイメージが強いですが、これだけ自然の残る環境でありながらアクセスが便利なので近年では移住先としても注目されています。
そんな軽井沢、今回は別荘でも家でもない、普通のアパートを借りる場合の、東京との違いをまとめてみました。実際に生活してみて感じた軽井沢の各エリアの特徴も合わせてご紹介します。「物件を購入する前にお試しでアパートを借りて暮らしてみたい」。そんな、将来移住を検討している方もぜひ参考にしてみてください。
▶︎軽井沢はアパート自体そもそも少ない
まず、軽井沢は東京に比べてアパート数そのものが少ないです。SUUMOさんやHOME’Sさんといった大手の賃貸業者さんでも50件ほどの取り扱い。これは全エリア含めて。しかも同じアパートの違う部屋も含まれているので、建っている数だけでいえばさらに少なくなります。
軽井沢の物件市場のメインは売買で、別荘や家、土地の数に比べるとアパートは圧倒的に少ない。ひとりで移住してきた男にとってはとりあえずアパートとなるわけですが、なにせ選択肢が限られる。選ぶときは「その中でどこにするか?」というやり方になります。
▶︎どこのエリアで暮らす?
おすすめエリアは、ズバリ①新軽井沢エリア、②中軽井沢〜塩沢エリア、③追分エリアの3つ。まずそもそも少ないアパートがこの3エリアに集中しているという事情もあります。高級別荘地の旧軽井沢や南ヶ丘、そして南軽井沢や千ヶ滝も森がほとんどを占めていてアパートはほとんどなし。必然的に絞られてきます。そしてこの3エリアにも、生活スタイルによってそれぞれメリット・デメリットがあるので一つずつご紹介します。
①新軽井沢エリア
新幹線も停まるJR軽井沢駅の周辺エリアで、電車のアクセスがとにかく便利。アパート数も一番多いです。駅までは徒歩、新幹線に乗れば東京や長野へも1本で行けてしまう。仕事の関係で頻繁に出張に行く方や、新幹線通勤をする方に特におすすめです。
少し離れても、自転車があれば10分ほどで駅までアクセスできるところばかりです。駅の近くにはカフェやレストランも集まり、銀行に郵便局もある。そしてアウトレットまで徒歩で行ける……などなど、駅近ゆえの利便性の高さも兼ね備えています。近くでお仕事をされる方にとってもかなり便利ですよね。
③中軽井沢〜塩沢エリア
軽井沢駅から西へ4kmほどと少し離れますが、ここは地元の人が昔から暮らすエリア。別荘族御用達でもある大型スーパー「ツルヤ」をはじめ、ドラッグストアやホームセンター、家電量販店まで並んでいて、日常生活の面では新軽井沢エリアより便利。
塩沢エリアは中軽井沢からバイパスをはさんですぐ南側で、どちらも自転車があれば町中まで5分ほどでアクセス可能。徒歩でも行けます。車があればいいんでしょうけど、引っ越してすぐなど、車を買う予定がなければ町中への近さは大事なポイント。僕は中軽井沢のツルヤの裏手、歩いて買い物に行ける場所にしました。
最寄り駅はどちらも、しなの鉄道の「中軽井沢」駅。中軽井沢はどちらかといえば、駅近でより利便性が高く、塩沢は駅からはやや離れるものの、軽井沢らしい自然が残り開放感があります。近くには大型スポーツ施設の風越公園や、ジョギングやサイクリングコースあるのでアクティブ派はこちらがおすすめ。
③追分エリア
追分エリアは軽井沢の一番西。観光地や町中から少し離れるため相場が若干安くなります。ただ町中へのアクセスは車が必須。電車もあるはありますが、本数が少なくあまり現実的ではありません。
とはいえ軽井沢はそこまで広くないので、車さえあれば追分はかなり魅力的な選択肢。しかも西へそのまま行くと佐久市があり、ここはイオンモールや病院、家具や家電のチェーン店もある便利な町。この佐久市へは軽井沢の中心より追分の方が近いです。
ちなみに冒頭でご紹介した大手系の賃貸業者さんは、軽井沢駅周辺の物件の取り扱いは多いですが、ここ追分や中軽井沢といった地元エリアはそこまで。「軽井沢商事」さんという地元の業者さんは、こちら側の物件も揃っていて掘り出し物に出会える確率も高め。地元の方ならではのローカル情報も参考になります。
▶︎高い?安い?相場はどれくらい?
「軽井沢のアパートって実際安い?高い?」というのは一番よく聞かれます。ざっくりとですが、全体的な相場でいえば東京の「半額」です。エリアの紹介で少し触れたように、軽井沢は新軽井沢エリアが一番高く、中軽井沢、追分と西に行くにつれて徐々に安くなる特徴があるため一概には言えませんがおよそ半額。
僕が借りたのは、中軽井沢で5万円/月の2DK。今のアパートとまったく同じ物件ではありませんが、かなり近いものがこちら。DK部分は10帖以上あってリビングもつくれそうなほど。隣には6帖の部屋が2つで2人暮らしも可能です。バス・トイレも別。東京で探せば、最低でも12万円/月は超えてしまうのではないかと思います。
そしてほぼ全てのアパートに駐車場が付いてます。料金も2000円/月ほどと、これは東京では考えられないくらいの安さです。
追分エリアまで行くと新築2LDKで4万円/月なんていうアパートもありました。逆に軽井沢駅の周辺ならこのグレードで6万円/月ほど。駅近はやはり相場が高めです。賃料を抑えつつ、生活の利便性も取るなら、中軽井沢〜塩沢エリアが一番バランスがいいと思います。
▶︎佐久市、御代田町を候補に入れるのもアリ
ちなみに佐久市と、隣町の御代田町を選択肢に入れるのもアリです。軽井沢の中心まで車で30分ほどかかりますが、相場が手頃で追分エリアと同じくらい。選べるアパートの数も豊富です。
「コンビニは23時まで。その他のお店も夜遅くの営業は原則禁止」。軽井沢にはそんな独特の景観条例がありますが、こちらはその条例とも関係なくなるのもポイントです。夜遅くまでやっている飲食店が多くコンビニも24時間営業。軽井沢というブランドにこだわらなければ、全体的な生活のしやすさの面でこちらに軍配が上がります。実際、軽井沢で働いていて佐久市や御代田町から通っている人もたくさんいます。
▶︎窓は二重サッシかどうかもチェック
軽井沢の標高は1000m。夏涼しい分、冬はかなり寒いです。一番冷え込む12〜2月には−15℃なんて日もあるほど。そのため軽井沢では断熱用に二重サッシになっているアパートがほとんど。ごくたまに一枚窓のアパートがありますが、1年を通して使うなら二重サッシかどうかしっかり確認しておきましょう。
ストーブはついていないので、自分で持ち込む必要があります。タイプは室内用の灯油式のもので十分。各部屋に1台ずつ置いておけば十分温まります。
▶︎せっかくの軽井沢。一軒家を仲間とシェアするのも面白い
軽井沢には別荘の雰囲気が味わえる一戸建ての賃貸物件もいくつかあります。エリアにもよりますが、相場は10〜20万円/月ほど。ひとりでは大きすぎますが、ルームシェアで借りてみるのも面白いと思います。
以前、追分で3LDKで12万円/月というログハウスの物件を見ました。部屋もしっかり分かれていて、何といってもログハウスならではの木の香りがいい。これはアパートでは味わえない癒しです。
例えば仲間3人でシェアすれば、1人4万円/月と格安な値段で借りれます。これは仲間集めがカギ。引っ越してすぐはひとりのことも多いので難しいかもしれませんが、しばらく暮らして友達が増えれば「一緒にシェアハウスしない?」と誘ってみてはどうでしょう。休みの日はデッキでバーベキューしたり、ロフトでお酒をあけて語り合ったり。そんな時間は絶対楽しいはず。
まとめ
やはり東京に比べて広いアパートが手頃な値段で借りられます。当たり前なのかもしれませんが、今までずっと東京のアパート暮らしだったのでその差にびっくりしています。駐車場付きなのもいいですね。車はいずれ必要になってくるので、月極駐車場を別で契約しなくてもいいのはかなり嬉しい。
あとは夏はやっぱり涼しくて、クーラーはほとんどいらなかったりします。窓を開けるだけで気持ちいい風が入ってきて、鳥や虫の声も聞こえてくる。やっぱり東京から離れた自然の中にいるんだな、というの実感します。
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