#軽井沢に家を建ててみる ⑪薪ストーブのある冬の生活を楽しむ

2018年3月9日
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薪ストーブを使って過ごしたはじめての軽井沢の冬が終わろうとしている。

軽井沢のような寒さが厳しい地域での暖房の選択肢は、FFストーブ、ペレットストーブ、ラジエーター、床暖房、石油ストーブなどが挙げられるが、それぞれ一長一短がある。何の暖房器具を前提に家を建てるか、という点は、なかなか悩ましいところだった。

最終的には、薪ストーブ1台でおそらく十分暖がとれるだろう、という考えから、床暖房を入れない決断をした。

結論としては、薪ストーブにしてとても良かった。十分すぎるくらい暖かく過ごすことができた。暖かくなりすぎて、リアルにTシャツでアイスクリーム食べられるレベルだった。 

ただ、薪ストーブは家を暖かくしてくれるだけではなく、他にもたくさんの魅力があることに気付かされた。暖房だけではなくて、いろいろと遊べる。外に出られない真冬でも、薪ストーブ一台あれば、家の中がキャンプ場のような遊び場になる。

ということで今回のブログでは、薪ストーブを使ってみて感じた魅力を、いくつかまとめてみようと思う。

バーモントキャスティングス社のアンコール

まずはじめに、選んだ薪ストーブの機種の話。バーモントキャスティングスという会社のアンコールというものにした。

アメリカの会社の製品だが、日本においてはファイヤーサイドという、長野県駒ヶ根市にある会社が代理店になり、販売している。

結果的には、このアンコールという機種にしてとてもよかった。暖房以外の実用性も兼ね揃えており、とても楽しい。

炉内にスキレットを入れて薪ストーブ料理を楽しむ

アンコールは炉内が広いので、スキレットやダッチオーブンのような調理器具を入れることができる。ちなみにうちで頻繁に使っているのは、この「ラウンドグリドル」という平らなパン。これでいろいろな料理をした。

はじめて挑戦したのはピザ。朝起きて生地を作るところからやってみたが、なかなかおいしい。外食でピザを食べる頻度が激減するくらいのプロの仕上がりだった。

ピザの応用編でナンなんかも焼ける。こっちのほうが簡単かも。

粉ものだけではなく、お米料理も。少し手間はかかるが、お米をコンソメスープで浸し、適当にシーフードのせて焼けば、熱々のパエリアができる。

あとはシンプルにステーキ。これは動画なのでわかりやすいはず。

写真が十分に語ってくれているのでこれ以上書かなくても魅力は伝わると思うけれど、控えめに言って、炉内料理マジ最高ですはい。

ストーブトップでコトコト煮込む

炉内だけではなくて、ストーブトップも、コトコト煮込み料理に使える。この時はおせち料理の季節でもあったので、ローストビーフを作った。

コトコト煮るといえば、豚の角煮。

写真を撮るのを忘れてしまったけれど、ラウンドグリドルをストーブトップに置くと鉄板になるので、そこでクレープなんかも焼ける。ミルクパンを置いて、ゆっくりとミルクを温めながらココアを作ったりもした。

クレープとココア。これだけで喫茶店行かなくても家で十分楽しめる。

料理から話題は少し外れるけれど、アンコールの良かった点として、オプションでウォーミングシェルフという物がつけられる。

下の写真の中で、左右に伸びている部分がそれ。

ここにお皿やマグカップなんかを置いて温めて置いた上で、そのあたたかい器でサーブすると、ちょっと気の利いたお店に行ったような気分が味わえる。

温めるだけでなく、食器洗った後に置いておくと、速攻乾くので食器乾燥機にもなる。スキレットなどの鉄製品は、水滴が残っていたりするとサビの原因になったりするので神経使うんだけれど、たわしでこすって、ウォーミングシェルフの上に無造作に置いておくと、勝手に乾いてる。

ということでアンコール、ストーブトップもかなり使えます。

ストーブトップ応用編

使ってみながら応用することで気づいたのだけれど、このアンコールという機種、ストーブトップの天板を外すことができるのだ。

これは嬉しい誤算で、これを外すすことで、おうちバーベキューができるのである。家の庭でやるバーベキューではない。リアルに家の中でバーベキューができる。

例えば魚のひらき。

焼き鳥なんかもお手の物。

正月にはもちを焼く。ぷっくら美味しく焼きあがる。

これ、美味しいだけでなく、家事の工数が減り助かる面もある。

キッチンについているグリル、あれいつも後片付けが大変で敬遠してしまうことってあると思う。このアンコールのグリルは、網を載せてその上で焼けばいいし、下に落ちた油は高温で燃えてくれるので、片付けが非常に楽。網は100円均一で売っているようなもので十分なので、何度か使って、もうだめだなーと思ったらすぐ捨てればいい。

この技を覚えてから、ずいぶんとグリル料理の頻度が上がったし、スーパーでも、「これ薪ストーブの上でグリルしたらうまいのでは?」みたいな観点で食材を選んだりするようにもなった。

写真には撮っていないけれど、トースト、ソーセージ、さつま揚げ、唐揚げ、スーパーの惣菜のイカフライ、このあたりは100%外れない。遠赤外線の力で、レンジで温めるのとは全然違う出来になる。 

ドライフルーツが大好評

番外編。薪ストーブでりんごチップスを大量に作った。

うすーくスライスして、ストーブトップ上に網を乗せて、その上に無造作に置いておく。すると、勝手にドライフルーツになってくれるのだ。

直売所なんかで安く売っている、キズありなどのアウトレットのりんごで全然問題ない。

何度か職場に持っていったが、あまりに好評で、速攻なくなってしまった。

 りんごだけでなく、いちごなんかも、あまみが凝縮されて、とてもおいしい。

フルーツでなくて、花をおいておくと、ドライフラワーなんかにもなる。

ということで今回のブログでは、薪ストーブを使ってみて感じた魅力をいくつかまとめてみた。

よく、薪ストーブオーナーになると、「寒い冬が楽しみになる」みたいなことを聞いていたのだけれども、ここまで家の中で遊べるようになると、それも納得できる。これからもいろいろと実験しながら、来シーズン以降も薪ストーブライフを満喫できればと思う。

ということで、このブログ記事が、いつか誰かの役に立ちますように。 

このブログについて:2015年に東京都から軽井沢に移住した櫻井泰斗さんのブログを再編集してお届けしています。

櫻井泰斗
2015年に東京都文京区から軽井沢町へ移住。移住当初から「#軽井沢から通勤するIT系会社員のブログ」を運営。Twitter上で、軽井沢の移住者や移住希望者をつなぐコミュニティをつくる。移住に関する情報交換や、移住者間のコミュニケーションを活発にした。2020年コロナ禍をきっかけに夫婦でYouTube活動を始める。軽井沢での暮らしや観光情報を発信している。
Youtubeアカウント:さくらい夫婦の 軽井沢チャンネル

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