軽井沢の夜を一層オモシロく!地元と移住組をつなぐ仕掛け人「モトテカコーヒー」

2015年5月13日
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西海岸のシアトルスタイル。気軽に立ち寄れるカジュアルなカフェ

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軽井沢には敷居の高そうなカフェも少なくないが、その中で少し変わった、シアトルスタイルのカジュアルなカフェがある。ジャズやポップが流れる店内には、読書をする人、おしゃべりを楽しむ人、パソコンを開いて作業をする人、いろんな人がいる。ここ「モトテカコーヒー」は地元の人たちが本当に日常的に通うカフェだ。

場所は旧軽井沢と中軽井沢のちょうど中間あたり。アウトレット「軽井沢プリンスショッピングプラザ」からも車で5分ほどと、ショッピングのついでに立ち寄りやすい場所にある。
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世界中から高品質の豆を取り寄せたエスプレッソベースのドリンクがここの売り。バリエーションも豊富でその日の気分に合わせて選ぶのも楽しいが、ここは毎月入れ変わるという月のおすすめコーヒーを頼んでみたい。あっさりとした味わいから深い苦味を感じるものまで、それぞれの季節ごとに一番おいしく飲める旬のコーヒーが用意されている。これにフルーツワッフルとの組み合わせが店員さんの一押し。少し酸味のあるブルーベリーやイチゴと生クリームの組み合わせを一口でまるごと味わってほしい。ちょうどいいボリュームでモーニングにも良さそうだ。
 コーヒー片手に作業をしていると、店員さんが気さくに話しかけてくれ軽井沢のことをいろいろ教えてくれる。カフェで作業となるとつい黙々となりがちだが、ここでは何気ない会話から新しい発見があって楽しい。気づくと席のあちこちから賑やかな声が聞こえてくる。中には仕事の打ち合わせをしているテーブルもあるのだが、つい隣の席にまで会話が広がってしまうのではと思うほどの賑やかさだ。
 「都会ではカフェで休憩したり、ちょっとした打ち合わせをするのは日常的だと思うんですけど、軽井沢にはそういった場所って少ないんです。特に個人で仕事をする人は家にいることが多くて、いろんな人とコミュニーケションを取る機会がなかなかない。カフェだったら気軽に入れるし、会話から情報収集もできて良いんじゃないかと思ったんです。リラックスした空気なら会話も弾みますしね」 。代表の星野さんは狙いをそう話す。
「軽井沢は旧軽井沢に新軽井沢、中軽井沢など、いくつか大きなエリアに分かれているんですが、それぞれの場所に住む人同士が交流できる場所が必要だと思ったんです。じゃあどこに店を出すか、となったときそれぞれのエリアのちょうど真ん中にあるこの離山はピッタリなんじゃないかと」
 

軽井沢にビジネスの拠点を。夜は「Business & Community Meeting」

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暗くなるとライトアップ。軽井沢の夜はこれからだ

このカフェには人々を集める工夫が2つある。一つが「 Business & Community Meeting」。月に1度、夜に集まりそれぞれ新しいビジネスのアイデアを発表し合う場だ。ここに集まった人同士で新たなプロジェクトがスタートしたりと出会いが豊富で、軽井沢で何かビジネスを始めたいという人には最適だ。何よりお互いを刺激し合う場になっている。ミーティングといってもぜんぜん堅苦しいものじゃなく、好きな時間にふらっと来たり、友達を誘って行ってもOK。もちろん初めての人も大歓迎だそう。
新しい出会いがあればいつものカフェがもっと楽しくなるというもの。ふらっと行ってみたら知り合いにバッタリ、なんてことも増えそうだ。ちょっとした情報交換ができたり、仕事に役立つヒントがもらえることも。
「軽井沢の自然を生かした再生可能エネルギーのプロジェクトや、「ぐるっとバル」という町内の食べ歩きイベントなど、ここから実際にスタートしたプロジェクトもあります。ここは情報収集だけでなく絶好の”発信”の場でもあるんです。もし軽井沢で何かお仕事をされるならぜひ参加してみてください。きっと面白い出会いがありますよ」
 

セッションにミニ四駆大会!? イベントスペースにも早変わり

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そしてもう一つの仕掛け。夜には地元のアーティストたちを呼んでセッションも開催している。こちらも月に1度。地元の人たちはここに集まり、肩肘張らずその場のサウンドに身を任せる。今まで知らなかったアーティストを発見すること、そして地元ならではの居心地の良さを求めてここに集まるファンは多い。他にも軽井沢に住む外国人との交流会やなど様々なイベントを開催している。
「このカフェをオープンしてまだ4年ほど。本当に走り出したばかりという感じです。軽井沢にはいろんな人がいます。別荘を持つ人や生まれてからずっとここで暮らしてきた人、そして外国人など。そんな人たちがいる一方でUターンやIターンで移住してきた人もいる。このカフェがそういったいろんな人を繋ぐ場所になれればいいなと。課題もたくさんありますが、喜んでくれる人もいてこのスタイルは決して間違いではないと感じています。地元の人たちの手で軽井沢を盛り上げて、最終的には夏の観光シーズンだけでなく冬も含めて一年中活気のある場所にしたいですね。軽井沢はまだまだ可能性が眠っていますよ」
お店のバリスタの小林さんも実は軽井沢に移住してまだ2年ほど。ここではまだ新参者だ。移住したばかりの頃は自分から積極的にコミュニティに飛び込んで繋がりを増やしていったそう。こちらから歩み寄れば軽井沢は必ず温かく受け入れてくれる。UターンやIターンで軽井沢に来たらとりあえず近くのカフェに入ってみることをオススメしたい。そこでは必ず地元の人がいて新しい出会いが転がっている。そして店員さんにも話しかけてみてほしい。この地で働く人ならではのローカルな情報を教えてくれるはずだ。
 

『モトテカコーヒー』

営業時間
8:00〜20:00(※イベント時は〜22:00まで)/第2、第4火曜日定休
※夏期:7:00〜21:00/年中無休
ブレックファストミーティング(第1火曜日)
Wi-Fiアリ
電話番号:0267-41-0946
住所:長野県北佐久郡 軽井沢町軽井沢1323-1452 はぶかるフォレストデッキ
HP:http://mototeca.jp/