軽井沢のローカル線、昔は「横川駅」まで延びていた?

2016年3月8日
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1997年に今の北陸新幹線の前身である「長野新幹線」の開通でアクセスが便利になった軽井沢。でも新しい路線が生まる裏で、廃線を言い渡される路線もまたあります。
軽井沢駅と隣の横川駅をつないでいた路線です。
現在、軽井沢を走るローカル線は「しなの鉄道」のみ。それもJR軽井沢駅を始発に、長野方面へ伸びる列車。東京や高崎など関東方面からはあの碓氷峠が立ちはだかるためか、ローカル線は通っていません。新幹線か車でしかアクセスできません。でもかつて、高崎駅から長野方面へ伸びる信越本線で、隣の横川駅とつながっていたのです。
今は分断され、バスのみとなったこの横川駅。当時は「アプト式」と呼ばれる、歯のついた車輪とレールを噛み合わせる特殊なシステムでグイグイ登っていました。廃線の一番の理由はやはり長野新幹線の開通。新幹線と路線が被って利用者が激減してしまったのです。
しかも急勾配に線路をつくらざるを得なかったこと、時速10kmという低速度でしか運行できなかったこと。これらの要因が重なり、通常の路線の100倍ものコストがかかっていたといわれています。もともと2時間に1本という運行頻度だったこともあり、とてもコストを回収できず、これはもうバスに切り替えよう、ということだったのでしょう。
ちなみに、かなり歴史の深〜い路線です。誕生は、1885年と今から100年以上も昔。軽井沢が避暑地として有名になった時期とほぼ同じタイミングで、軽井沢の歴史をずっと見守ってきた路線なんですね。厳密にはアプト式は1963年に廃止になり、それ以降は新線に切り替わり軽井沢まで人を運んでいました。
これだけ歴史があるなら、リバイバルトレインとして復活してほしい気もします。聞くところによると、隣の安中市が2017年に復活を目指しているとのウワサが。観光列車ということになるでしょうが、ちょっとワクワクしますね。実は、線路は今でもかなり良い状態で保存されています。自治体がしっかり管理しているらしく、こりゃやはり「いつでも復活させられるように」(?)という狙いでしょうか。