軽井沢の別荘で見かける屋根の種類ってどんなもの?

2015年12月7日
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別荘の屋根を見ていてふと気付いたんですが、都会のマンションのような平らなものが一切見当たらないんです。どれも必ず勾配になっている。調べてみると屋根の形は景観条例で決まっているそうで、商業地域以外は全て「傾斜角度は2/10(20%)以上」「軒は50cm以上出す」という約束が。理由を考えていたら、ちょうど下に溜まった落ち葉や雪を見て納得……これらを屋根に溜めず建物を守るためだったんですね。もちろん圧迫感を避けるという大切な意味合いもあります。じゃあどんなタイプの屋根があるのか。気になったのでざっと洗い出してみました。

◆軽井沢で最もポピュラー「切妻屋根」中軽井沢中古物件

2枚の屋根をシンプルに合わせた軽井沢で一番よく見かけるタイプです。構造もシンプルで雨漏りもしにくい。施工費も割安です。昔ながらの日本家屋に多いイメージですが、洋風の別荘にもマッチする取り入れやすいデザイン。勾配次第で屋根裏スペースを作れたりと、デザインの融通も利きやすいです。

耐風性の高さが魅力「寄棟屋根」軽井沢中古物件

対してこちらは4枚を合わせたもの。施工費は切妻屋根に比べて割高&デザインの融通も利きにくいですが、4方向すべてに流れが生まれる構造上、今回ご紹介する中で耐風性は一番高く、台風でも安心。接合部分が増えるため、切妻屋根に比べると雨漏れはしやすいと言われていましたが、最近では技術の進化でその心配もなくなっています。

モダンなデザインに合う「片流れ屋根」es_00006_17-e1440231372253

屋根を斜めに一枚だけ設置した最もシンプルな形。おしゃれな見た目は近年人気で、モダンなデザインの別荘によく馴染みます。施工費も安価で、雨漏れもしにくく、屋内スペースも広く取りやすいなどメリットも豊富。とはいえあまり勾配をつけすぎると他の屋根と同じく、高さにばらつきが出てしまうので、求める広さとのバランスは忘れないようにしましょう。

2階スペースにもたっぷりの採光「招き屋根」軽井沢新築物件

屋根が段違いに重なる形状で、この4つの中では比較的めずらしいタイプです。2階や屋根裏スペースを広く取れたり光を取り入れやすいというメリットがあります。ただ、低い方の屋根と建物の接合部分の「雨仕舞い」をしっかりと行なわないと雨漏りの原因になることがあります。工事の際は業者にきちんとできているかチェックしておきましょう。
一番最初に話した通り、軽井沢の屋根は落ち葉が溜まったり、雪が積もったりと自然の影響を受けやすいです。素材は瓦よりも、ガルバリウムなどの鋼板や、スレート素材のものなら、するっと滑り落ちてくれますし、メンテナンスも簡単です。薪ストーブがあれば煙突が出ることになるので、溜まったものを両サイドに逃がすため雪割りを作る必要があったり、天窓があれば上部にジャンプ台を設けることも大切です。
このあたり、いろいろ考えるとけっこう楽しいです。屋根の形も細かく見ていくと、実はもっといろんなタイプがありますがそれはまた別の機会にー!